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演劇の芸術文化としての特色

さて、とある場所でプレゼンテーションをしなければなりません。(これは予約投稿なので、おそらくもう終わっているだろうと思われるが。)

相手は多分、文化行政に携わってきた方達で、でもきっと演劇を作ったりしたことは全然ないはず。

もちろん普通は自分の劇団やソリテュード<孤独>という作品のアピールをするのだろうけれど、ぼくとしては文化芸術振興計画にある本市の文化芸術を全国へ発信できる「まち」を目指すという言葉や、「文化芸術を絶やさず市民に届けたい」という文化関係の部署の方の言葉を信じたい。その応援をしたいのだ。

 そのためにはまず、演劇の特性(美術や音楽や舞踊ではなくて)を説明し、この街にピッタリだっていう裏付けを語り、その上で好みであればうちの劇団の作品を買っていただく(ちょっとニュアンスは本当は違う。助成というか支援だ)ことをお願いしたい。

 演劇の特性はたくさんある。ただ5分は大変短い。ゆえに「異文化の理解には、演劇が役に立つ。」という事に絞ろうと思う。
もちろんこれは他の芸術にも当てはまることだろうとおもう。服装・食べ物など目に見える部分だけでなく、目に見えない部分(ものの考え方・見方、価値観・行動規範)が重要で、それが見えてくるのが芸術家の目を通した世界の再現(作品)だろう。
でも中でも演劇ほどそれに向いている芸術はないと思う。
 コミュニケーションの金言として名高いイエス・キリストの言葉「ですから,人​から​し​て​ほしい​と​思う​こと​は​全て,人​に​も​し​なけれ​ば​なり​ませ​ん。マタイの福音書7章12節」は日本人がよく聞かされてきた「自分がされて嫌だと思うことは人にもしないように」という言葉の反対で積極的な行動が必要だ。しかし盲点があって、自分にして欲しいこと、は簡単に分かるが、相手がして欲しいことは、その立場に身を置いてみないとわからない、という事だ。
 つまり、演劇は、「コミュニケーションの芸術」「総合芸術」と言われるように、多種多様な人間が意思疎通を図り、一つの作品を作っていく。しかも“演じる”ことやその世界観を“作り上げる”過程を通じて、全く知らない人や世界を体験できるのだ。
諸外国では、移民の転校生を学校が受け入れていく際に、演劇が用いられることもよくある。
 お互いを理解していく際の最適なツールなのである。これは観るのみであっても、作品を鏡として生活や人生を見るこの分野の特性である。
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