On楽工房奮戦記byよっさん@アコギ

わたしの音楽活動、楽器、PA、読書についての勉強を綴ります。

朗読劇進行

2006年06月07日 | PA機材解説~大ホール編~
6/18に行われる朗読劇の、ミュージシャンも入れた総合練習が行われたので、PAの設定確認も含めて2日間参加してきました。
6/3は、朗読者もミュージシャンもいない、照明とPAを入れた全体の進行確認。これだけの人数が参加するイベントだとどうしても全員が揃っての、最初からの通し稽古は不可能に近く、ミュージシャンの参加可能時間を待って、切れ切れの稽古になってしまう。朗読も、全員が集まれないときには「代読」っていいう形になるのはやむを得ない。その中で照明やPA、進行など実際に裏方を作る人間は全ての時間に居る必要があり、ホント大変なんである。

PAのほうで心配だった「設備アンプ・スピーカーへの接続」は、ちょっと勘違いも有ったけど無事に鳴った。これで舞台前の卓からプロセ、メインSP,ロビーヘ音を送ることができる。
また急遽ワイヤレスが追加になったんだけど、手持ちの機材では足りず、知り合いの方に6chワイヤレス(ピン×3、ハンド×1)を借りることになった。REXERっていうメーカーの2chレシーバーが3台ラックに収まった物だ。サウンドハウスで値段を調べたら全部で70万くらいになる機材だ。ひぇ~~(怖)
ピンマイクはプロセへの送りをやめた。ハウリングマージンが取れないので。それから三味線や和太鼓、チェロは生音に変更。返しも少なくしてステージ上を少しすっきりすることになった。
進行のチェックをしながらどんどん演奏者の場所や朗読者の位置が変わっていく。最終的に6/4夜の形を記録にとどめメンバーに本日pdfにて配布した。
こういった舞台の場合Qシートを作ってそれを見ながらするんだろうけど作り方がよく分からないので台本に書き込んでいった物を清書した。(データは主催者側に提供して頂いた)

実際に現地で問題になるのは「手元の照明」だ、我々は舞台の真ん前で操作するのでお客さんの司会にどうしても機材や人間が入ってしまう。そのために照明は極力小さくかつ、青い照明用セロハンをかぶせて、「視界の中の邪魔な光」にならないようにするんだが、どうしても操作面が見づらく、SE(デッキ)のスイッチが見にくい。
卓は専用のミキサーライトをつけ青いセロハンをかぶせ、なんとか見えるようにした。SE及び台本を見る為の光を確保せねばならない。うちの機材には「照明付き電源モジュール」が組み込まれている物もあるのだが、これをデッキの上にラック組み込みするとすこしラックの背が高くなり、後ろからは邪魔ではないかと思う。実際には机の上に卓+デッキ用2Uラックしか置かずにやろうと考えている。青い光は白をよく目立たせるので台本も膝の上が好ましいわけだが、なんか無理があるんだよね。全部覚えた方がいいのかもしれないが、なかなか1回勝負でそうもいかないもんね。
大ホールにはインカムという裏方さん用通信システムがあるんだが、数が足りず私の所にはない。従ってキューは全て自分の判断になる。台本をなぞっていくときに舞台の状況、スライドの状況、そして朗読の「コトバ」が頼りだ。

演奏者に関しては、PAを通すのはエレクトーンだけ(あとは歌と朗読、司会関係)になった。朗読の背景にかかるチェロや和太鼓や三味線はPA通すと大きすぎて邪魔になるのだ。結構大きい音が出るってのが分かった。演奏者側である程度「朗読のBGM」という認識で音量を調整して貰うしかない。
エレクトーンに関してもボリュームペダルで自分なりに調整しているようなのでそれを補助しつつフェーダーを操作することになる。従ってとりあえず返しはこちらの糸を伝えるためにポストフェーダーで送るようにしたんだが。

バイオリンはまだ不慣れなせいか動きはぎこちないが最後のミーティングではPA不要との声が多かった。プロの方ではないが味のある(素人っぽい)弾き方で、あれはあれで良いだろうとのこと。

三味線、和太鼓、小唄を背景に踊りを披露する場面(2幕)は、なかなか見事であった。思わず拍手!。プロが集まったらこうなるんやね、と納得。

今回はミュージシャンの音源をできれば取って欲しいと言うことで、演奏者の所に置いたマイク(チェロ、アリラン、エレクトーン)から音を拾い出してAUX1~2を使用してMDに録音を掛けてみた。おかげで操作が煩雑になり、しばしば出だしを間違えたりフェーダーの操作をミスってしまった。今回は稽古を完全に通せず、切れ切れになったが、次回は前日になる(6/17)その時には完璧に音響照明舞台と連動した流れ作らねばならない。卓とデッキの操作は2名で行う。もう1名応援に来て貰い袖でワイヤレスや陰スイッチの確認作業と不慮の事故への対応をして貰う予定。本番はミスは許されないので非常に緊張している。
とにかく音楽イベントとえらい違いだ。



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