前夜から南西の風が強く吹き続け、島の西側に位置する各ポイントは、朝方はどこもクローズです。一本目は島の東側に位置する底土港に潜りました。駐車場で器材を背負ってから、200mほど堤防の上を歩かなければならないため、晴れているとかなり暑いです。エントリー後、水深10mくらいに岩場と小さな砂地が続く海底を進んでゆくと、ユウゼンがいました。一匹だけで寂しいのですが、八丈島を代表する種です。他にも黄色くよく目立つクログチニザyg、壁の亀裂に1cmほどのイロブダイyg、海草に寄り添うように隠れる1cm以下のアオサハギyg、キバナトサカに付く2匹のホンテンロクケボリ、アーチの先では大きなハタタテダイ、岩の上には3cmほどのヤマドリ♂、近くの岩の側面には5cmほどのパイナップルウミウシが見られました。エキジット間際には、水面近くを50匹くらいのムロアジの群れがうろうろしていました。
昼食の後、2本目は再び旧八重根港へ潜りました。昨日見かけなかったサカナで今回観察したのは口の中が黄色いシズミイソコケギンポ、ミナミハコフグyg、ゾウゲイロウミウシ、中層をうろうろして私たちダイバーについてくるハマフエフキ、セナキルリスズメ、アオウミガメは昨日に続いて再登場、ツバメウオは一匹だけ、2cmほどの小さなウミテング、3cmほどのミノカサゴyg、マツカサウオ、真白で背中にハート型模様のあるシロタエイロウミウシ2匹、などなどでした。
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そしてこの日は、夕食後にもう一度、旧八重根港へナイトダイブしました。砂地には、昼間はシャイでなかなか近寄らせてくれないハナアナゴが沢山泳ぎ回っています。食事中のヤッコエイは、ダイバーが近づいても知らん顔。イソギンチャクを沢山付けたソメンヤドカリも、あちこち歩き回っています。ガイドさんは岩穴の奥からソリハシコモンエビを連れ出してきてくれました。その岩穴の奥では、昼間はお目にかかれないサビクダリボウズギスモドキを初めて見ることができました。