2本目は北風のうねりを避けて、島の西海岸の王の浜へ潜りました。秋の浜と違って、西側のポイントは夕方になっても海中が明るいです。V字の根に入ったところで、テングダイが2匹いました。あまり逃げずに、接近して撮影できました。
テーブルサンゴの一つでは、大小10匹近いキモガニとサンゴガニが付いていました。砂地の上の中層へ出たところで、ガイドの有馬さんが大きなカメを見つけました。追いかけ始めましたが、カメもすぐに逃げ始めて、距離は縮まりません。何に喰われたのか、右の後ろ足がなかったそうです。岩の亀裂にはマツカサウオが５～６匹見られました。開けた場所に出ると、イサキの大きな群れがこちらへ向かって流れてきます。後から何か追ってくるかと期待しましたが、空振り。別の岩穴の中に、有馬さんがサクラテンジクダイを教えてくれました。ライトを当てると奥へ引っ込んでしまいますが、しばらくするとまた出てきます。ライトの光軸を手で遮って弱く照らしてやると、透き通るような薄桃色の体色がとてもきれいです。近くには、伊豆では比較的めずらしいライン型のキンセンイシモチがいました。
エキジット前の水路入り口近くでは、きれいなムラサキミノウミウシが見られました。
