RADIX-根源を求めて

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反原発・反核の歌ーJackson Browne Before The Deluge

2012-06-22 19:39:13 | Weblog



Jackson Browne Before The Deluge





Before The Deluge


夢を追い求める奴も居る
バカで愚かな奴も居る
無垢なエネルギーを持った未来のことばかり考えて
それは無邪気に計画を練っている

彼らは道具を集めていた
自然に戻る旅を始めるために
彼らには必要だったんだろう
隙間から砂がこぼれ落ちるのに
金の指輪を求めて彼らの手が伸びる
心とともに
彼らはお互いの意志を隠れ家を作るために向ける
大洪水が到来する前の
この苦難の歳月に

喜びを知っている人々
苦痛を知っている人々
現在のこの瞬間だけを刹那的に生きる人々
血気に任せて勇敢で狂気じみた翼に乗り
彼らは雨の中を飛び立った
かつて美しかった羽は引き裂かれずたずたに
結局くたびれた翼は
平穏な人生への服従のために取引され
愛の輝きとほのかなぬくもりに交換されてしまった
きらめきとルージュのために
大洪水を前にしてたちまち人心は押し流された

さぁ、音楽で我々の気持ちをハイ(高揚)にしよう
建物の中で子供たちを濡らさないように守ろう
天地創造の秘密を明らかにして行こう、少しずつ、少しずつ
我々の心の中で失われた光が空に届くその時に

権力で美しさを偽造できることを学んだ者たちによって
地球が残酷な扱いを受けていることに怒りを覚えた人々
彼らがこの地球を守ろうと奮闘しても
混乱を招くだけ
最後に審判が下されるときの地球の猛烈なマグニチュードにより
砂がさらわれ覚悟の時が到来し
丸裸にされた夜明けの中では僅かな人々しか生き残っていない
彼らがこんなに単純で壮大な出来事だったのだと理解しようと思案する中で
彼らは生き続けなければならないことを悟るだろう
この大洪水の後で



この曲は1979年のスリーマイル島の原発事故以前に作られた曲ですが、予言的な警告の曲です。
この曲ではJackson Browneのメッセージは西洋的な視点から聖書のノアの箱舟・大洪水を念頭に置いた大洪水=Delugeが驕り高ぶった人類を破局へと導く終末思想が語られているのですが…私たち日本人には巨大地震・巨大津波が分かり易いのですが……30数年後にそれが現実となり、更に放射能被曝の恐怖に慄いています。
巨大地震・大津波による福島原発事故のもたらした放射能被曝の悲惨さは、人類のクリーンで安価なエネルギーが地球環境を救うと言う安易で愚かな「夢を追い求めて、愚かな幻想に過ぎなかった安易に想定された甘い見積もりの未来のことばかりを考えて原発推進計画練って、それこそ無謀なエネルギーを集結した」末に、私たちは取り返しのつかない地点まで、地球の将来を担う子供達の命を脅かしています。トップページ最下部の動画と併せて記事を読んで下さい。



追記; 
最初この記事を投稿してから暫くしてジャクソン・ブラウンの
この曲に対する述懐のコメントを見つけましたので紹介して置きます。

「60年代後期は、社会の構造が崩れる寸前だったんだと思う。国民はいつも貧乏くじを引かされ、ずっと虐げられて、挫けそうになっていた。すべてが一触即発の状態にあったような気がするんだ。60年代にはワッツの暴動があったし、ヴェトナム戦争反対のデモもたくさんあった。われわれには見えない巨大な、よからぬ何かに取り囲まれているような、そんな感じがあったよね。それはいまももちろん同じだと思う。大洪水が起こるようなことを(ビフォー・ザ・デリュージ)で書いて、少し後悔したこともあったよ。『これほど惨事を、何もしないでただ予測するだけでいいわけがない。大勢の人が流され死んでいくというイメージを抱かせて、混乱させていいわけがない』って思ったんだ。でも、だからといって、これをうたうのをやめたりはしないー同じことを考えている人は多いと思うんだ」

(『Jackson Browne - His Life And Music』マーク・ビーゴ著、水木まり訳、P.124 蒼氷社 2007年)より


註の註;ワッツの暴動
1965年ロサンジェルス近郊のワッツ市の黒人居住地域で起こった事件。事件当時黒人居住地域がスラム街となっているのはアメリカ全域で見られたことであり、折からの公民権運動の高まりによる人種差別への反発から同種の暴動は、この頃全土で発生していた。政府も州も暴動の鎮圧には力を振るったものの、根本的な原因となった居住地域における生活改善や人種差別の解消には更なる時間が必要となった。




→の記事も参照して下さい http://blogs.yahoo.co.jp/yosh0316/52059117.html

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1 コメント

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素敵な翻訳ありがとうございます (peketa)
2018-05-11 00:32:44
和訳をありがとうございます。
ただ、私は彼自身のコメントにもあるように、60年代後半の社会革命の中で、倒れ、傷つき、挫折した人を歌い、それでも生き続けなければならないと歌っているように聞こえます。
some of themって誰なのか、dreamerは誰か、foolは誰か、多分周りにいる人であり、彼自身や私自身のことかなと思えてきます。
老人のたわいのない独り言とお笑いください。
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