行政刷新会議が、無駄の排除を目的に
各省庁の行う事業について、廃止すべきとか
予算を減らすべきとか、仕分け作業をしている。
インターネットでライブ中継もしていて、
白熱した議論をみることができるという。
1時間程度で事業の必要性を判断する作業で、
従事しているみなさんは、大変なプレッシャーが
かかると思う。
いろいろな人の思惑や利害や経緯があって、
試行錯誤の上、積み上げ積み重ね実施されてきたもの
ばかりだと思っているので、そう簡単にやめるだの、
半額にするだの、乱暴すぎるのではないかと
思っていた。
また、早口で感情的な質問の仕方など、
はっきりいって不快で、テレビを見る気にも
なれなかった。
メディアでも賛否があって、意味のあることだ、
いや乱暴だといろいろな意見があるようだ。
そのなかで、最も納得のいく意見が
これだった。
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…「事業仕分け」は、役人がこれまで当然と思いこんできた
価値を転換させる絶好の「鍛錬の場」となりうる。
たとえ、仕分けの結果削減される予算額が、3兆円に
届かないとしても(それはひとえに政治家の責任だが)、
公務員の意識が変わるという、
より大きなメリットがあるような気がする…
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こういう効用があるとすれば、
仕分けの洗礼を受ける側としても
意味深いことだといえる。
政権が交代して、変えなければならないものが
たくさんあるのだろう。
大局的に見てメリットのあることだと理解できれば、
変えることにむしろ賛成できると思う。
ただ、「自民党がやっていたことだからやめる」という
だけでは、みんなしらけてしまうだろう。
しばらくは、いろいろ試してやってみるしかないんだと
思う。