酔うてます 酔うてます
己をなくして 酔うてます
あれもこれもと 思いつつ
酔うてます 酔うてます
今この世を 去ろうとも
何の憂いも 後悔無し
生きながらえば 気苦労も
心配事も 出て来るや
そんな煩わしは 今更に
結構結構 もう結構
耳を塞ぎて 通りすぐ
平穏な日々の 続きしを
今は願うて 過ごせしや
今宵も酔うて酔うて 過ぎていく
何のしがらみ 捨ておきて
今日と言う日を 過ごしたり
酔うて酔うて 過ごしたり
己一人の 人生を
ひそりひそり 終えたきや
起きて寝て 起きて寝て
食事した後 また寝てる
酔うて酔うて 空しきぞ
何かせねばと 思いつつ
時の過ぎるを 待ちている
何をする気の 起こらずや
酔うて酔うて 苛立たし
起きては身をば もてあます
またまた横で 時過ごす
生きてる気力 湧かずして
ただただ時を 過ごしてる
酔うて酔うて 空しきや
どうでも良い どうでも良い
酔うて酔うて 思うてる
己を律する 虚しさに
自制の虚しさ 感ずるや
もう良い もう良い 如何でも良い
あれもこれもと 己に課せし
ノルマもすべて 放棄する
だらりだらりの 人生に
己には合いしかと 思えしや
酔うて酔うて 止めにする
ストレッチ ウオーキング エトセトラ
身体思いて 鍛えるも
何の意味が 有りしかと
酔うて酔うて 思いしや
己に課する 自制をも
止めよ止めよと 思いしや
残りの人生 のんびりと
猫のように 生きたきや
全ての呪縛 解き放つ
酔うて酔うて 思いしや
酔うて酔うて 気力無し
何をする気も 失せている
盆明け静かな 日々来たる
娘が来る 孫が来る
そんな気持ちも 過ぎ去りて
漂う空しの 時間ばかり
酔うて酔うて 腑抜けなり
起きて何を する気なし
ひとり住まいで 塵もでず
空しさだけが 包みてる
酔うて酔うて 空しさが
何をする気も 失せている
酔うて酔うて 最悪や
今日の体調 最悪や
熱は無いのに 咳と鼻水
カンでもカンでも 止まらぬや
ティッシュの箱を お代わりして
咳を耐えて 鼻をかむ
スペイン風邪に やられしか
スペイン旅行に 行ってから
体調変調 きたせしや
まさかまさかの スペイン風邪
今どき聞いたこと 無きゆえに
何の風邪かと 推し測る
ジカ熱 まさかと思いつつ
早や10日をば 過ごせしや
微熱は下がるを 自覚する
咳するたびに 横隔膜
痛く響くや 身を屈め
耐えて耐えて 咳をする
薬を飲むも 止まらずや
酔うて酔うて 辛きなり
酔うて酔うて 癒してます
サロベツ原野は 癒します
酔うて酔うた 心の疼き
ザロベツ原野は 癒してます
酔うた心の 疼きなど
広き広き サロベツ原野
包みます 包みます
優しく優しく 癒します
時には激しき 抱擁で
酔うた心も 癒します
傷つき痛む 疼きさへ
酔うて酔うた 疼きをも
癒して癒して 癒します
酔うている 酔うている
更け行く夜は 小豆島
幾十年ぶりや 小豆島
懐かし懐かし 二十四の瞳
酔うて酔うて 浮かびしや
高峰秀子の 面影や
若き溌溂 大石先生
はまり役の 先生役
酔うて酔うて 貫きし
若き青春 胸の中
大石先生 胸を射る
酔うて酔うて 甦る
胸の痛みが 甦る
多感青春 懐かしや
胸躍る恋
恋焦がれし 青春
熱き思いが 蘇る
酔うて酔うて 熱くなる
胸のときめき 懐かしや
枯れゆく思い 何処へやら
酔うて酔うて 更けてゆく
小さき島の夜 更けてゆく
