隠岐の島の野山に咲く花/野生蘭/山野草/樹木

島根県隠岐の島の野山に咲く花/野生蘭/山野草/樹木等を紹介します。

さねかずら

2009-08-08 | 隠岐の野山 海岸付近の樹木
関東地方以西、西日本から中国南部までの照葉樹林によく見られる。


庭園に植えることもある。


葉は長さ数cmでつやがあり互生する。


ふつう雌雄異株で、8月頃開く花は径1cmほど、


10枚前後の白い花被に包まれ、



中央におしべ、めしべがそれぞれ多数らせん状に集まる。



雌花の花床は結実とともにふくらみ、



キイチゴを大きくしたような丸い集合果
(単果は径1cmほど、全体では5cmほど)


をつくって冬に赤く熟しよく目立つ。



果実を漢方薬の五味子(チョウセンゴミシ)の代わりに使うこともある。

古歌にもしばしば「さねかづら」「さなかづら」として詠まれ、「さ寝」の掛詞として使われる。

名にし負はば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな
(藤原定方、百人一首25/後撰和歌集)




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