韓国の友人

私には韓国人の友人が3人いる。
1人は男性、あとの2人は女性。みんな私よりも5歳以上年下だ。
友人になったきっかけはメール募集の掲示板で知り合ったり、私が通ってた学校に留学してきて親しくなったり、といったところ。
3人ともとても親しくさせてもらっているのだが、特に、私に韓国の社会や文化について、そして韓国語について詳しく教えてくれたのが、Dくんだった。
このDくんと知り合うきっかけになったのがkj clubという、韓国と日本のメル友を探すサイト。
その当時、韓国語を勉強しようと思った私だったが、自分１人で勉強するのも張り合いがなく、このまま勉強してても進歩がないように思えたし、どうせ勉強するなら外国人の友達を作った方が、言葉だけじゃなく、文化も分かるし、友達もできて一石二鳥だ！とひらめいたわけです。
早速、日韓交流サイトなどを調べてみると、韓国でも日本語を勉強している人が多く、友達を探すのもすぐ見つかりそうだったので、日韓メル友で一番利用されているという触れ込みのkj clubというサイトに行ってみたわけです。

ここのサイトのシステムとしては、日韓両国のサイト会員のみが掲示板を使って友達募集をするというシステム。
まず、掲示板に自己紹介を載せると、返信メールは掲示板ではなく、直接本人のアドレスに届く。届いた後は、気に入った人にだけ返事を書けば良い、というもの。

ハングルフォントをインストールし、韓国語環境も整え、無料会員登録をして、簡単な自己紹介を掲示板に載せた次の日くらいから、いきなり10通もメールが来た。それも全部男性。
こちらが女性だから当然こういう事になるだろうとは思っていたが、あまりにその通りだったので、思わず笑ってしまった。

メル友というと怪しい友達と思いがちだが、私もそんなイメージを持っていたので、来たメールが全部そんなのだったら、と心配していた。しかし、メールの半分が真面目に日韓交流を目的としたものだったので、ちょっとほっとした部分が正直あった。（もちろん中にはあからさまに彼女募集のものもあった）

送られてきたメールの殆どが英語で書かれた自己紹介文で、一つ一つ読んでみたが、その中でもDくんのメールは英語の他に、ローマ字で自己紹介文があった。
過去に日本に留学した事があり、日本語を勉強していて少し話す事ができる。メールも日本語でできる、という内容。
全体的な文体からも真面目そうな人柄が窺えたし、韓国語がまったくできない私としては日本語でメールができる事はとても心強く思えたので、Dくんに返事を出す事にした。

Dくんからも1日後くらいに返信が来た。日本語を使える環境にないパソコンらしく、ローマ字で文章が書かれていた。
最初のメールで詳しく書けなかった部分をいろいろ書いてきてもらったのだが、Dくんは大学生なのだが、現在は徴兵によって警察で約2年間の服務中という立場であるということを明かしてくれた。
噂には聞いていた徴兵制度だが、いきなり彼がその徴兵期間まっただなかと知って、椅子から落ちるくらい驚いた。

彼がこうしてメル友を作ろうと思ったきっかけは、長い服務期間中、警察に勤務しているとはいえ、はっきり言って軍隊生活同様の生活で受ける数々のストレスを、少しでも紛らわすために始めたということらしい。単なるメル友よりも、興味ある日本の事を話せる友達、と言う事でさっきのサイトに辿り着いたようだ。

そんなわけで、彼が兵役を終えるまでの間、本当にたくさんのメールをやりとりした。
彼のお陰で韓国の文化や習慣、徴兵の事、そして韓国語についてもたくさん教えてもらった。
その後、兵役を終えたDくんはアメリカに留学してしまったり、こっちも転職したりで、最近は年に数回しかメールする機会がないのだが、本当に良い友達に会えたと思っている。

Dくんから教えてもらった韓国に関するさまざまな事は、このカテゴリーで少しずつ披露していきたいと思ってます。
少しでも韓国に興味を持つ人が増えればいいし、私の持っている情報が他の人の役にたてればいいなぁと思ってます。