小沢仁志・還暦記念作品！
CGなし、スタントなしの
ガチンコアクション！
ということで
あの1995年の「SCORE」のような
シンプルなハードボイルドアクションを
期待して観にいったのですが・・・
※1995年の「SCORE」はマジで凄いぞ！
当時、その邦画らしからぬ熱量に感動して
小沢アニイにファンレターを書きました。
ギラギラでキレッキレの
顔面凶器全開の若き小沢アニイを観よ！
SCORE Trailer 小沢仁志 - YouTube
「BAD CITY」
オープニングは
かなりハードな
刺殺シーンで
幕を開けますが
映画全体的には
アクション一辺倒ではなく
人情味やユーモアもあったりして
ちょっと予想外な作風に
戸惑いながら鑑賞。
小沢アニイの登場も
わりと遅めで
前半はアクション少な目でした。
ストーリーは
架空の“犯罪都市”を舞台に
ヤクザと韓国マフィアと警察の
血で血を洗う抗争ものですが
裏切りや汚職、
新米刑事の成長や
息子を亡くした女ボスの復讐など
いくつものサイドストーリーが絡み合って
なかなか奥深いストーリーで
おもしろかったです。
アクションは
予算の都合からでしょうが
派手なカーチェイスや
爆破は無く、
銃撃戦も少な目でした。
金属バットや
ナイフも登場しますが
基本的には
気合入りまくりの
ステゴロケンカアクション！
100人以上が入り乱れる
大乱闘シーンは
大味でやや緊張感や迫力に
欠けていましたが
タイマンや1対2などの
少人数での戦いは
緊張感溢れる
スリリングな攻防で大迫力！
めちゃめちゃ近距離で
凄い速さでの殴り合い！
小沢アニイが
「アクションの段取りや
振り付けなんてねえ！
フリーでやりあって
マジで殴りにいって
マジで締めにいった！」
と言うけど・・・
その気合いと迫力が
観る人全員に
伝わるかどうかは
疑問は残りますが
還暦になっても
こんな
アクションバカ（いい意味で）
最高です！
しかし近年の
格闘アクションは
どうもリアル指向が強く
実戦的な近距離での
素早い攻防が多いですね。
作風にもよりますが
俺個人の好みでは
もう少し大きな動きの技も
入れてほしい～
蹴り技をもっとやってよ～！
後ろ回し蹴りなんかは
アクションの定番として
一回は必ずやってほしいのです。
あくまでも俺の好みですが・・・
（こんな蹴り技まではいらんけどｗ
出た、自撮り自己アピアクション！）
あとノースタントを謳うなら
ケンカアクションだけでなく
高所からの飛び降りや落下、
車の撥ねられ、
バイクの転倒シーンなんかも
やってほしかった～
小沢アニイは
過去、Vシネなどで
かなりの無茶をノースタントで
やってきたことを知っているだけに
今作でもそういう派手なアクションも
少しはあるかと期待していましたが
階段落ちだけだったのはちょっと
期待外れでした。。。
おそらく予算や
製作日数の都合で
断念せざるを得ない事だらけ
だったのでしょうが
小沢アニイが
自ら製作総指揮をとり
若手の役者や監督、
アクション関係者に
活躍の場やチャンスを与え
日本のアウトロー映画の
活性化に尽力した
映画バカさに感動です！
数多くの
個性的な役者が出演していますが
中でも存在感バツグンだったのが
ナイフ使いの殺し屋を演じた
TAK∴（坂口 拓）
超人的アクションは
もちろんですが
その風貌や佇まいが
不気味過ぎ！
最高の悪役です！
ドニー・イェンや
トム・クルーズといった
海外のアクションスターと
1対1で対峙しても
負けないくらいの
存在感があると思います。
あとはリリー・フランキーの
ひょうひょうとした悪っぷりも
おもろかったし
浪岡一喜が
イイ味だしてます！
園村健介監督は
監督としてのキャリアは
まだ少ないものの
抒情的な画作りは
素晴らしいセンスだと思います。
アクション監督としてはもちろん
映画監督としても
益々活躍していってほしいです。
いろいろ批判的なことも
書いてしまいましたが
還暦になっても
益々アウトローで
アクションバカ、映画バカの
小沢アニイに感動しました！
「BAD CITY」
満足度・・・78点
俺も来月で56歳になるので
還暦が見えてきました。
還暦になっても
小沢アニイのような
イタイおっさん(？)目指しますｗ
嗚呼、中年真っ只中～！
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