昨日またまた「るろうに剣心 伝説の最期編」を観てきました(2回目だよん)
今作が完結編ということでめちゃめちゃ期待していたのですが・・・
映画全体的には前2作の方が良かったです。
俺は原作は未見なので予備知識も思い入れもありません。
長編マンガのストーリーを映画用に大幅に短縮、凝縮したのでしょうから無理があるのは仕方がないと思いますが
ちょっと展開が強引というか粗かったです。
映画としては“つかみ”が弱く、
前半は比古清十郎(福山雅治)が延々と奥義を説いたりする修行のシーンはちょっと眠たくなってしまいました。
薫どのが目覚めるところなんかもあまり劇的ではなく、
ドラマ部分はちょっと粗い演出で感情移入できなかったなー
でもアクションは凄かった!
凄かったけど、正直な俺の感想を書きます。
るろ剣のアクションはとにかく動きが速い!手数が多い!長い!
カットの切り替わりの速いところもありますが
よく見るとワンカット長回しもけっこう多いです。
しかしカメラの移動が多すぎ、速すぎで
ワンカットのわりには観辛いなーと思うところもありました。
ワンカットの良さである緊張感と臨場感を伝えるには観易さが大切だと思うけどなー
まあアクションの好みは人それぞれ違いますからね。
佐藤 健のアクションはほんま凄いと思った。(もちろん周りのアクションクルーのおかげでもあるけど。)
大勢の警官隊に囲まれて攻撃を紙一重でかわしていくところは達人の佇まい。
静と動のメリハリが効いててカッコエエ!
時々見せるアクロバティックな動きもいいですよねー
壁走りはもちろん、石に片足をかけての側宙や
船の甲板でのブレイクダンスのような動きの足払いからの跳ね起き等、
いずれも前後のアクションまでワンカットで撮っているのが拘りを感じます。
特に船の甲板でのアクションはワンカット長回しをあのスピードで動いているのが凄い!
ちょっとアクションから話が逸れますが・・・
それにしても佐藤 健ってなんて美しくてかわいい顔なのでしょう・・・
はっきり言ってヒロインの武井 咲より美しいと思う。
大きなおめ目はもちろん、唇がかわいくてセクシー!
アクションの話に戻ります。
剣心vs宗次朗の軽量級対決は物凄いスピード対決!
壁を走ったり地面を這ったり、お前らイタチかネズミかゴキブリか!?(←いい意味で!)
残念だったのが佐之助vs拳法の使い手の坊さん(?)
なんであんな狭いゴチャゴチャしたところで闘うの!?
佐之助、ギャーギャーうるさいだけでぜんぜん強く見えないw
全体的にアクションと共に破壊されるセット、小道具が多すぎて
迫力もあったけど、画面がゴチャゴチャし過ぎて観づらいところも多かったなー
ホコリまみれ、血まみれ過ぎ・・・
ラストの志々雄vs4人のアクションは一番よかったです!
スピード、間合い、タイミングが凄すぎる!
「プロジェクトA」のディック・ウェイvsジャッキー、サモハン、ユンピョウを思い出しましたw
しかし何で志々雄の刀から火が出るの?原作もそうなの?マジシャンみたいでちょっと興醒めしてしまいました。
剣殺陣ですが接近戦では蹴り技や足払いが多く飛び出して“蹴り技好き”の俺も大満足ですw
福山雅治の二段蹴り、伊勢谷友介の後ろ蹴り、
藤原竜也の(スタントダブル?)助走をつけてのローリングソバットは激シブ! 佐之助、フッ飛んでましたね~!
豪快な投げ技もよかったです、志々雄の巴投げ、ブッ飛ばされる剣心!
前作で
ミシェール・キングキックをやってた操(土屋太鳳)のアクションが今回はほとんどなかったのが残念。
それぞれの役者本人がアスリートのようなトレーニングをみっちりして作り上げたアクションというだけあって
それはもう鬼気迫る凄まじいアクションでした!
素直に拍手喝采です!
ただ、速すぎて、ちょっと軽く見えてしまって
殺し合いというよりはゲームっぽいアクションにも見えてしまったというのも正直な感想です。
逆刃刀は斬れないから一撃必殺で終わらないというのは理解して観ていますが・・・
日本刀というよりフェンシングやソードアクションというような超高速の攻防でしたね。
時代は常に変化していますから、アクションも常に変化、進化して行くのでしょう。
いろいろ否定的な事も書きましたが
映画「るろうに剣心」は世界に発信できるジャパニーズアクションエンターテイメントとして
間違いなく邦画のアクションの新しい扉を開けてくれたと思います!
俺はアクション監督の谷垣健治さんとは面識はありませんが本当に凄い人だと思います。
俺の友人、知人のスタントマンや役者も「るろ剣」にはたくさん参加してるし(また撮影裏話聞かせてねー)
今後の邦画アクションが益々楽しみです!