のびのびのぶログ

水彩画や好きな音楽について語ります。なんでも伸び伸びと書いていきます。でも忙しくて更新が延び延びになるかも。

パス版画

2016年10月17日 23時28分01秒 | 図工
 岩瀬地区幼稚園・こども園教育研究会専門研修の講師にお招きいただきました。
 今日は、小教研図工部でも好評だったパス版画を行いました。ここに、私が考案したパス版画のやり方をまとめておきます。パス版画をクッキングシートを使い、アイロンと霧吹きで転写するやり方は、私のオリジナルです。
1 版を作る
 予めクッキングシートを画用紙に貼り付けます。そしてそれにパスを塗ります。クッキングシートを使うのは、熱に強いのと、パスの載りがよいからです。紙パレットやアルミ箔なども試しましたが、これが一番でした。因みにクッキングシートでもシリコン加工ものはだめです。
 この時点でクッキングシートを貼り付けた裏側に図案を描いておくとよいでしょう。裏側を使うことで、転写した場合、左右が逆になりません。


2 コンテの粉をかける
 コンテの粉をかけて、彩度を落とします。いろいろ試しましたが、かけ過ぎて、まっ黒にしてしまうと、パスの色が負けて、色が出ません。うっすらとかけた方が味わいが出るようです。手がまっ黒になるので注意です。コンテの粉をかけるのも私のオリジナルで、そうすることで、色に深みが出るとともに、版画らしくなります。



3 形を描いて切る
 紙版画とおなじ要領で作ります。今回やってみて、皆さん手がまっ黒になってしまいました。コンテがけは切ってからやったほうよいようです。画用紙を貼り付けておいたので、クッキングシートが丸まりません。
 次に、スクラッチを施します。私は爪楊枝をセロハンテープで3本平らに束ねたものがお気に入りです。

4 刷り
 いよいよ刷りです。アイロン台に汚れてもいいように紙を敷きます。新聞紙など印刷物は、インクが写るのでNGです。次に版を置き、版画用紙を載せます。紙のツルツル面が版と接するようにします。それからココガポイントです。霧吹きで水をかけます。アイロンをかけます。水をかけることで、紙が版と密着とともに、蒸気の力でパスが溶け出します。


5 完成
 さてめくってみると、刷り上がりです。


皆さん手がまっ黒に汚しながらも、楽しい活動となりました。お疲れさまでした。

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