のびのびのぶログ

水彩画や好きな音楽について語ります。なんでも伸び伸びと書いていきます。でも忙しくて更新が延び延びになるかも。

幼教研実技研修講師 第3回

2016年08月05日 17時33分30秒 | 図工
 地区幼教研実技研修も3回目を迎えました。今年度全4回ですが、3回目の今日は「遊びから造形へ」と題して内容を構成しました。
1 はじめに
 始めにお話ししたのは、前回の「きっかけを元にした絵画表現」のときの幼稚園の先生方の表情です。確かに熱心に取り組んでくださいましたが、表情は硬かったように思います。「上手に描きたい。」という思いがつよすぎて表情が硬くなってしまったのでしょうか。それに比べてそのあとに行った水彩絵の具を使った造形遊びでは、表情が生き生きとしていました。

2 造形遊び(木工用ボンドを使って)
そこで木工ボンドと絵の具を使った造形遊びを紹介しました。全紙の模造紙に木工用ボンドと絵の具を直接手で塗りたくるというものです。<注意点> 絵の具を几帳面に混ぜすぎないこと。掌で混ぜるのではなく、指先でひっかくように混ぜたり、ついたりしたりすると味わいが出ます。




3 遊びから造形へ
 前回絵の具遊びした模造紙を使って、白江子ども園のホールを夏の花園にしよう。と働きかけました。(サマーガーデンのほうがかっこよかったかもしれません)はじめ、絵本「はらぺこあおむし」を提示し、エリック・カールが貼り絵をする前に色紙づくりをすることで味わいのある絵が出来上がることを示しました。「はらぺこあおむし」は、幼稚園でも人気のようです。
 ここは先生方に任せました。材料と場を設定すれば、あとは子どもたちの造形力を信じて任せるのと同じ要領です。案の定先生方のアイデアで素晴らしい花々が出来上がりました。黄色チーム:ヒマワリが出来上がりました。青チーム:アジサイと朝顔が出来上がりました。紫チーム:あじさいと朝顔が出来上がりました。赤チーム:ハイビスカスが出来上がりました。





4 掲示
 出来上がった作品をホールに掲示しました。掲示を進めるにつれて、もともとあった朝顔と動物さんたちの掲示を囲むように花が咲きました。「わあー。」と歓声と拍手がわきました。感動の瞬間です。 





5 おわりに
 感動と歓声が造形表現のすべてを物語っているようです。子どもたちが遊びながら造形活動を行っていく授業を構築することが大切であること。しかし重要なのは、子どもたちは楽しんで当たり前なのですが。教師側はしっかりと意図をした下準備をすること。例えば、模造紙はどのように与えるのか。一人一枚なのか二人で一枚なのか。後の造形活動を意図した色の選択。これは子どもには無理なので教師が意図的に行う。そして、この作品の集合体としての共同制作の在り方。今回は、私が意図的にグループごとに色を指示し、グループごとに作る花を示唆しました。それによって壁面を花々で整然と彩ることができました。このような策略も時には必要であることをお話ししました。

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