芽育塾ブログ

宇治市五ヶ庄一里塚にある学習塾。小さな個人塾の今日をつづります。

金管バンド部 定期演奏会

2016年03月07日 11時52分57秒 | 日記
 南部小学校の金管バンド部定期演奏会に行かせていただいた。塾生とその保護者様から招待にあずかり、前々から大変楽しみにしていた。

 これが頂いた案内。


 塾に車を停めて南部小学校まで妻と二人で歩く。この道を歩くのは二度目だ。初めて歩いたのは南部小学校の運動会を見に行かせてもらったときだ。運動会は見に行けてよかった。塾にいるときと、運動会での生徒の顔が全く違う。元気に溌溂(はつらつ)と体を動かす様子は塾では見ることができない。みんなが楽しそうにしていたことが印象に残っている。
 今回は金管バンドの演奏会だ。この部に所属している塾生は3人いる。塾の開講当初から通ってくれている姉妹と、最近入塾してくれた男の子だ。
 体育館が会場になっている。靴を脱ぎ、スリッパをお借りして中に入る。入り口からいちばん近い、いちばん後ろの席に座らせてもらう。前の席には保護者の方が座っていただいて、近くでお子様を見ていただきたい。ぼくたちは後ろでいい。
 席に着くとすぐに演奏が始まった。鉄琴の可愛らしい音色が体育館に広がっていく。飾りつけの可愛らしさもあり、目でも耳でも、両方で楽しめる演奏会だ。



 演奏は続く。1つの曲目が終わり、次の今日が演奏される。入り口でいただいたパンフレットを見ると、演奏する曲の数が多い。演奏する順に番号がふってあるが、番号は1から9まである。9曲だ。すごい。しかも最初に演奏してくれた鉄琴の4重奏はパンフレットにない。10曲ということだ! 
 みんな一生懸命に演奏している。この日に向けて練習を積んできたのだろう。緊張しているだろう。うまくできるか不安かもしれない。苦手にしている演奏があるかもしれない。今日の演奏会がうまくいくかドキドキしているだろう。



 うまく演奏できている。ぼくには音楽の知識もセンスもないが、聞いていて楽しい。子どもたちの熱心な表情や体に響くような音から色々のものが伝わってくる。子どもたちの気持ちを考えると演奏がよりいっそう素敵なものになっていく。以前は人の気持ちに思いを馳せることができなかった。どう思っているのかなという程度に考えることはできたが、頭で考えていただけだった。頭脳が人間のすべてを作っていると信じていた。心という土台が人々にあり、自分にもあるとは思っていなかった。だから頭よりも深い部分にある心で感じることができなかった。だが心の存在を知り、心で感じ、感じたことを頭で考えていくことを最近になって初めて知った。幼稚園に通う前の幼い子供でも知っているようなこんなことを40前にして知った。何と遅いスタートか。しかし知ることができてよかった。
 子どもたちは熱心に演奏している。一生懸命だがその中に楽しさを含んでいるように感じた。見ていて、聞いていてこちらまで楽しくなってくる。熱心に、且つ、楽しく取り組む。子どものいいところで、ぼくも見習うべきところやな。
 素晴らしい演奏会だった。1曲が終わるごとに大きな拍手を送りたい気持ちになった。実際に、生徒に聞こえるよな大きな拍手を送らせてもらった。こんなに楽しい気持ちにさせてくれた子どもたちに拍手で喜びをお返ししたかった。少しは届いただろうか。

 今回の定期演奏会で6年生は活動を終える。顧問の先生から卒部する6年生の一人ひとりに声をかけ花束が渡される。顧問は男性の先生だ。たくさんの思い出が卒部する生徒とあるだろう。目元をぬぐいながらお話しされていた。時折、涙で声がつまる。いい先生だなぁ。会場は大きな拍手に包まれている。卒部する生徒の中に塾生が一人いる。妻の方を見ると、先生の涙にもらい泣きしている。


 金管8重奏の演奏。この8人の中にうちの塾生3人が全員演奏している。頑張ったね。とても良かったよ。


 パンフレットにない曲目も数多く演奏してくれた。曲目は15を超えていた。「たくさんの曲に触れることでたくさんの経験をしてほしい、たくさんの曲を楽しんでほしい、そう思い、多くの曲を練習してきました」とは、顧問の先生の言葉。

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