メガネの向こう見ず

ギタリスト近藤光史による日記

I Left My Bag

2019年12月31日 | Weblog
毎年大晦日しか更新しないブログと化してしまってますが、
今年も例に漏れずということで。
ちなみに昨年は、
「今年はビートルズ関連の出来事に恵まれていた1年な気がします。」
といった言葉を冒頭に書きましたが、今年も見事にそれを引き継ぎましたね☆

何と言っても5月のThe SharonaのCavern Clubでのライブですかね〜。
このあたりからのTwitterのリアルタイム更新もご覧頂けるとありがたしですが。

現地のスケジュール的には、
5/17のam9:00頃にLiverpool着
5/18のpm8:00頃にCavern Clubでライブ
5/19のam1:00頃にCavern Pubでライブ
5/19のam6:00頃に帰国のために空港行きのバスに乗る
という、なかなか弾丸な感じでした。

一応言っておくと、僕はライブはおろか、海外そのものが初だったので、
弾丸とはいえ、ライブだけして帰るわけにはいくまい、ということで、
極力単独行動を心がけつつ、ライブのない初日にLeedsへ(BeatlesではなくWhoですが)。
ライブ当日の朝にLiverpoolのBeatlesゆかりの地を巡るという計画をなんとなく立て、
あとは当たって砕けろの精神で、ライブ以外も何気に満喫して来るのでした。
Liverpoolその1その2その3

Cavern Club



Cavern Pub



Cavernでのライブの感想ですが、
Beatlesもここで…という感慨深さはもちろんあったのですが、
年齢もバラバラ、それこそ自分の親よりもっと上であろう人たちも、踊ったりしながら、
お酒とともに音楽を楽しんでいる姿、
その空気というものにものすごく感動しましたね〜☆
そしてそこで自分が演奏している。最高じゃないですか★

そんな素敵な経験の余韻に浸りながら、Cavern Pubでの演奏後、
Sharonaのメンバーとカメラマンとして同行してくれた小川さんと、
打ち上げがてらPub内で一杯…なんて言ってたんですが、
僕らは出番がトリだったので、そのままお店がまさかのクローズ!
まあ、2時くらいでしたからね〜。
そのまま荷物をまとめてホテルへ(徒歩15分くらい)。
4時間後くらいには出発するので、「帰りの空港で飲みますか〜」なんて言いながら、各々部屋へ戻り。
僕はとりあえず、いつでも出発できるように荷物を飛行機乗る仕様にまとめ始めたわけです。
30分くらいでまとめて、あとは貴重品用の小さいカバン持ったらいつでも出発できるときになって、
その貴重品用のカバンがないことに気付くわけです…。

Cavern Pubに…忘れてきた…。
カバンを。
キャバーンにカバーンを〜!
とかくだらないことを言ってる場合ではなく。
大変だっ、と思うと同時に、部屋を出て走りだしてましたね。
Cavern Pubへ。

Liverpool爆走しながら携帯で「カバン忘れた」を英語で何て言えばいいのか調べましたよ。
「I Left My Bag!」
これだ。
そんなに難しくないし、人さえまだ残っていれば伝えられる!
よほど僕の走る姿が奇妙だったのか、
途中、道路の向こうから若者集団が大声で何かこっちに叫んできました。
全然聞き取れないけどまあ多分、何で走ってんだ?的なことだったんじゃないかな。
構ってる暇はないので、
「アーイ・レフト・マーイ・バーッグ!」
と言いながら駆け抜けていきましたよ。

走ること5分ちょっとくらいですかね。
Cavern Pubに到着。
1階部分の鉄扉が閉まっております。
ダメもとで押してみたら開いて、そこから地下の店内に伸びる階段が。
そしてその階段の下から、多分アルバイト的な従業員の女の子が今から帰ろうと上がって来たのです。

(良かった、人がまだ居た)

そんな僕に彼女は気付くなり、もうお店はやってないわよ的なことを言ってきたので、
僕は息を整えつつ、

「…アイ…レフト…マイ…バッグ」

それを聞いた彼女は、

「Oh…」

と一言。
そして、店の中の人に言ってみて、的なことを言われたと思われます。
そのまま階段を降りてお店の中を覗くと数人の従業員さんがまだ飲んでました。
お店に入るなり、また同じように、もう店はやってないぜ的なことを言われたので、
僕も伝家の宝刀を

「アイ…レフト…マイ…バッグ」

今度はなんとなく思い当たる節ありげな顔と、
「ここで待て」と。
しばらくしてお店の奥から見慣れたカバンを手に登場。
自分の知る限りの英語で謝罪と感謝を述べたり、態度で表したりしてお店を後に。
こうして最終的には無事に日本へ戻ってくることができました〜。

というわけで多分一生忘れない。
「I Left My Bag.」
の一席でした。

まあそんなこともあったりだったので、ライブもそれ以外の部分も結構満喫だったわけです。


2019年のBeatles的な出来事、もうひとつはやはり11月2日3日のFab! Fab! Fab!の2daysですね★

回を追う毎に内容が大きく深くなっていってますが、
今回は2days!
会場の吉祥寺scarabにもご協力いただいて、事前リハから音響や機材を仕込みさせてもらって、実験的なことも。

今回の目玉は、実際のBeatlesのレコードに収録されている音(ストリングスやブラスなどの素材)との共演ですかね。
この辺になると、やってる側の満足度の方がだいぶ高い気はしますが。笑
ちなみに今回僕は2日間で、
I Feel Fine
Hello Goodbye
Here Comes The Sun
Something
の4曲でメインボーカルを取らせていただきましたが、
そのうち、
Hello Goodbye、Here Comes The Sun、Something
ではその本物オケも交えて歌えたのでかなりお得感ありましたね★

そういえば、ライブ中にも言いましたが、
Norwegian Woodのためにエレキシタールを買いましたので、
LiveやRecなどで使いたい方居たらご一報を。笑


別に元をとる必要はないですが、
とりあえずは新曲にシタール入れまくって飽きられるところからですかね。

2020年もBeatlesネタ的な出来事起こるかな〜。
どうかな〜。
まあそれ以外でも充実した1年になるよう、日々精進であります〜。
それでは、2019年もありがとうございました★

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