オメガねこ

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「放射線量」 と 「健康」

2020年03月23日 | 医学・健康
福一原発事故から9年経過し、今でも「東日本大震災関連情報」で放射線量が公表されています。3月23日の値(単位:μSv/h)は、

福島市 :0.129
いわき市:0.060
東京  :0.038

です。ちなみに、韓国ソウルのGangnam(江南)では0.16μSv/h(1.4mSv/年)で、71年間で100mSvになります。

 ところで、有馬温泉の源泉近くでは「13μSv/h」を被曝し、この量は原子力安全委員会の指針では屋内退避が推奨される被曝量だそうです。有馬温泉に1時間入るのと福島市を100時間(約4日間)観光旅行をするのとほゞ同じ「効果?」が得られます。

 「1Gy(グレイ)」の放射線エネルギーを総て受け取った場合は「1Sv(シーベルト)」を被ばくしたと言います。1年間の「自然放射線レベル」から「10Gy」までの継続的な全身照射ならば、健康に害はないとされる研究結果もあり、安全率を10倍に取り「年間1Gy」を許容範囲としています。「年間1Gy」は時間均等割りにすると「
114μGy/h」で、これを総て浴びると「114μSv/h」です。

 日本の基準では放射線事業者に対して「20mSv/年」を安全(危険?)基準としているので、これは恒常的に均等に被ばくした場合は「2.3μSv/h」になります。また、一般人に対しては「100年で100mSv」を基準に「1mSV/年」とされていて、時間にすると「0.114μSv/h」です。これは、人間の体に(悪)影響がではじめる放射線被曝量(の累計)は200mSvと言われているからですが、私には確かな臨床データを探す事が出来ません。

 ソウル市民の発がん率は判りませんが、日本人よりも元気な事は確かです。また、通常のジェット機パイロットは200時間の飛行で「1mSv」を被ばくすると言われていて「5.0μSv/h」ですが、発がん率が上昇すると云う臨床データは無いそうです。

 一般人の自然被ばく量は、生涯で100mSvになるので、安全と言われる200mSvまでは、100mSvが人工的な許容被ばく残量になります。

 放射線に弱い体質の人もいるとは思いますが、統計的には「福島県」に住む方が他県よりも健康に良いような気もします。但し、科学を信じない「心配性」の人は、実際に放射線の影響が無くても、不安症により「免疫力」が低下するので、「有馬温泉」「福島県」「韓国ソウル」等には行かない方が良いと思います。

 【参考】
レントゲン(胃・バリウム):2mSv
CT(頭部):1mSv
CT(胸部):7mSv

0.001Sv=1mSv=1000μSv
1Sv/年≒2.7mSv/日≒114μSv/時

 電離放射線障害防止規則(放射線業務従事者の被ばく限度)

第四条
 事業者は、管理区域内において放射線業務に従事する労働者(以下「放射線業務従事者」という。)の受ける実効線量が五年間につき百ミリシーベルトを超えず、かつ、一年間につき五十ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。
2 事業者は、前項の規定にかかわらず、女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び第六条に規定するものを除く。)の受ける実効線量については、三月間につき五ミリシーベルトを超えないようにしなければならない。

第五条
 事業者は、放射線業務従事者の受ける等価線量が、眼の水晶体に受けるものについては一年間につき百五十ミリシーベルト、皮膚に受けるものについては一年間につき五百ミリシーベルトを、それぞれ超えないようにしなければならない。

第六条
 事業者は、妊娠と診断された女性の放射線業務従事者の受ける線量が、妊娠と診断されたときから出産までの間(以下「妊娠中」という。)につき次の各号に掲げる線量の区分に応じて、それぞれ当該各号に定める値を超えないようにしなければならない。

一 内部被ばくによる実効線量については、一ミリシーベルト
二 腹部表面に受ける等価線量については、二ミリシーベルト




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