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「アリ」 と 「キリギリス」

2019年11月22日 | NHK

 昔話法廷 第4話 アリとキリギリス裁判 by NHK

 被告人はアリ。冬になり食べるものがなくなって、食糧を分けほしいと頼んできたキリギリスを見殺しにした。アリは、保護責任者遺棄致死罪で有罪か?それとも無罪か?

 

 「キリギリス」は卵の時期が1年から4年ほどで、孵化したての頃はイネ科の草本植物の種子や花粉を食べます。成長と共に小型の昆虫なども捕食するようになり、侵入してくる個体には容赦なく攻撃をしかける凶暴さももっていて、時に共食いもします。

 「キリギリス」の成人(成虫)寿命は平均で2ヶ月ほどで、長くても4ヶ月です。いくら過保護に育てても冬を越す事はなく、「親子のキリギリス」が同時期に暮らす事はないので、「母キリギリス」が裁判所に現れる事は不可能です。つまり、証人として現れた「母キリギリス」は偽物なので「偽証罪」が確実に成立します。

 若し「母キリギリス」を証人として呼ぶのなら、タイムマシンで過去から連れて来なくては成らず、そうすると現在が変更されてしまい証拠能力を失います。現在を変更せずに証人喚問をする場合は、並列界(パラレルワールド)から連れて来るのですが、当然ながら現世界とは違う動きをしているので証拠能力は有りません。

 一方「アリ」の成人(成虫)寿命は、オスの場合は1年程で、メスの「働きアリ」は1~2年、そして「女王アリ」は10~20年です。

  つまり、「アリ」と「キリギリス」は夏から秋にかけての数か月しか顔を合わせる事しか出来ないので、この裁判自体が不自然です。仮に「アリ」が「キリギリス」見殺しにしたとしても、「雄アリ」もほゞ同時期に死んでいるので裁くことはできません。そもそも、食料を集めるのは「メスの働きアリ」なので、「雄アリ」には何の権限もありません。

 キリギリスの生態(Wikipedia)

年1化で、成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る。

 「ギー」で思い出しましたが、支那大陸に「魏」の国があった時代に「魏志倭人伝」が書かれ、その中で「卑弥呼の統治する倭国は朝鮮とも交流があった。」とされています。朝鮮半島と日本との付き合いは長いのですが、有力な説では「半島南部には日本由来の地域が在ったが、白村江の戦いでの敗戦によって日本は追い出され、以後、日韓併合の時代を除いて別々の国家として歩んできた。」とされています。

 日韓併合時代を含めその前後には、日本から朝鮮半島への大量の物資や資金援助が為されましたが、現在では「併合時代」に関する、韓国側の一方的で事実を無視した「裁判(結果)」が問題になっています。

 話がそれたので元に戻します。

 「アリ」から食料の援助を受けられ無かったとされる「キリギリス」の死亡に関しては、「雄アリ」には当事者能力は無いので、無罪です。それどころか、この「裁判」は最初から一方的で事実を無視した証言も多く「裁判」の名に値しません。

**尚、文章の一部に不適切な表現が有りましたが、訂正しないでお詫びします。**



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