テレビとうさん

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「貨幣」 と 「通貨」

2024年07月17日 | 通貨(貨幣・紙幣・証券)
 「貨幣」は、例えば原始時代の「(巨大な)石のリング」や古代の「(磨かれた)翡翠」のように、其のモノに価値が有ると「ヒトが認識」できる時代から有ります。

 時代が下り、文字が発明され金属の精錬が可能になると「数字の彫られた金属」が、その製造コストにシニョリッジ(通貨発行益)を加えた価値の「貨幣」が流通します。

 更に時代が下り中世を過ぎると、「貨幣」の発行者が権威を持ち、その本源的価値とは関係なく金属に刻印された値が保証され、「通貨(貸借の記録)」の機能を持つようになりました。

 近代には世界各地に統一された政府が成立し、その権威が強まったことから本源的価値のない紙に印刷された数字が、更に現代では電磁媒体に記録された数値が「通貨(貸借の記録)」となりました。

 日本の「法定通貨」には「紙幣と硬貨」があり、「貨幣は硬貨のみ」で「紙幣とその電磁記録」を合わせて「通貨」と呼びます。つまり、「通貨の発行額の合計」は現物通貨の発行量(130兆円)の10倍(普通国債残高は1100兆円)ほど有りますが、国債は電磁記録なので日銀が買い取ってキーを押すと消去できます。

 日本の中央銀行は紙幣を発行し、政府は「硬貨」と「国債」を発行します。アメリカも中央銀行(FRB)が独占的(政府も3億ドルを上限に発行可)に紙幣(連邦準備券)を発行しているのですが、これに逆らって「恒久的な政府紙幣の発行」を目論んだ大統領は暗殺(未遂も)に遭っています。元々は暗号通貨に否定的だったトランプは、最近「政府暗号通貨」を・・・・・・これ以上は言えません。

 それはさておき、私が保有している「変動金利国債(10年)」は、国の借金ではなく「私の資産で政府の負債」です。購入当時の利率は0.05%(最低保証利率)でしたが、今では0.5%程度で、岸田首相の公約でもある「資産所得倍増計画」を遥かに超えていますww

 政府が借金で破綻すると市中の国債が売られて価格は安くなるのですが、国が存続する限り「元本保証」なので、逆に金利が上がるので問題は有りません。「国の借金で日本が破綻する」と考えている人には、日本企業の株式を全力で空売りすることを勧めますww

 日付だけは正しい日経新聞や、裏金が得意な政財界でも「日本が破綻する」と言っている人をよく見かけますが、株の空売りをしている人はあまりいないようです。自分の言っている事に自信が無いのなら、黙っていた方が「幾分賢く見える」と思うのですが、・・・どうでしょう?

 過去30年間のGDP成長率が0%を実質的に担った財界と、内閣支持率が20%以下の政府は信用されていないと思うのですが、何故か「政財界の言説」は国民に信用されているようですww
 
注)
日本の法廷通貨は「紙幣と貨幣」で、貨幣は「硬貨」のみ。通貨は「貸借の記録」なので、国債や社債からポイントカードなども含まれます。