「革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)」は「労働者による労働者のための社会主義国家」を目指して1963年に結成されました。
「革命的」と書いていますが、実際に「革命」そのものを標榜しています。「革命」とは既存の体制そのものを否定し、成功裡には新しいヒエラルキーを構築す事を言います。今までの支配者は抹殺されるか「労働者」になり、今までの「労働者」は支配側に就きますが、これを「支配者」とは呼ばずに「指導者・同士」と呼び、労働者の為の政治を行うので、政治そのものが「労働」と云う事になります。
良く分かりませんが、この定義からすると、選挙されないスターリンや毛沢東も「労働者」になりますが、選挙で選ばれた安倍首相は「労働者」ではなく「権力者」になります。
「革命的」を素直に受け取ると、人民を大虐殺したスターリンや毛沢東とは違う方法で「社会主義国家を構築できる」的な事かも知れません。あくまでも「的」なので、「彼ら」は暴力そのものを否定しているわけでは無く、実際に中核派に拠る暴力事件はよく聞きます。
ところで、その「労働者の為の理想社会」構築の近道は「資本主義体制」を維持したままでの「社会主義国家」の構築だと思います。その方が、体制破壊を実行する手間が省けます。
「労働者」が自分の所属する会社の全株式を「仲良く」買い占めて、会社の支配権を手に入れ「労働者」が社長になります。ここでもまた、資本主義体制下の社長が、何故「労働者」で無いのかは解りませんが、兎に角、日本中の株式会社には「労働者」も従事しているので、不可能ではありません。
会社の経営者も株主も「労働者」で占める事は、現在でも違法行為ではないので「革命」とは言えず、確かに「革命的」と言えます。また、個人営業の会社もこれに含まれます。 但し、過去に「労働組合」の力が強かった会社が他の会社より成長率が高かった例を、私は聞いた事はありませんし、共産主義革命後の「個人経営の会社」が存在した例も聞いた事は有りません。
「共産主義体制での社会主義」が失敗であったことは歴史が証明していますが、「資本主義体制での革命的社会主義」が上手くいくかどうかを、(日本以外で)見てみたいものです。
尚、今の日本の社会構造は、「資本主義体制下ので漸進的社会主義」と言えます。
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【共産主義は実現したのか⁉】
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マルクスによれば『資本主義が高度に発達した国家』において『共産主義革命』が起こる、とされている。
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しかしながら実際に共産主義国家が生まれたのは、農奴制に基礎を置いた帝政ロシアであった。
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資本主義が発達しない国家において実現してしまったことが最大の誤りである。
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本来は資本主義による貧富の差を是正するために考えられたのが社会主義であり、社会福祉政策を行う現在の大方の国家は資本主義と社会主義の混在した形態といえる。
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本来の共産主義とは『平等』の概念を突き詰めたもので、その初期には富は『労働に応じて配分』され、さらに進むと『必要に応じて配分される』ようになる。これが共産主義なのである。
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振り返って世界の共産主義国家をみたとき、この理想を実現した国家はあるのか?出自を誤った国家は共産主義の悪質なカリカチュアにしか過ぎない。
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マルクスの誤りは『人間を経済人としてしか見なかった』ことにある。そうして民主主義のない国家ほど国名に『民主主義』を入れるのである。
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自由主義国家には、不完全ながら民主主義が実現しているのは皮肉でしかない。
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私は民主主義とはまだ実現していない理想の姿であり、当該記事にて民主主義と称されている国家群は『自由主義』と呼称されるべきだと考える。
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『自由』を重視するか『平等』を重視するかが国家の形態を決めるのである。
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現在実現している国家はすべて妥協の産物でしかない。
「・・主義」そのものが怪しいと思います。
主義には。「principle(原則)」と「-ism(~主義)」が有って、例えば「原則として右側通行」ならば、左側通行が可能な場合も容認されます。
「~主義」の場合、個人的な思想の範囲なら何の問題も無いのですが、これを拡大解釈して「・・主義」を他人に強制します。「(強制)自由主義」「(強制)民主主義」等は反義語の熟語で、「善悪」「生死」のように、同時に扱うと精神分裂を起こします。現に「民主主義国家」は分裂状態です。
「共産主義」は労働者階級独裁で、「独裁主義」は支配者独裁を意味し、他を受け入れない事を最初から宣言しているので、個人的な思想以外では、「主義」の意味を成しません。現に、意味のある「共産主義国家」は存在しません。