オメガねこ

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「NPT」と「核保有示唆論」

2021年12月08日 | 安全保障
 「NPT」は「Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons」の略称で、核兵器の不拡散に関する条約らしいです。これは「米・中・英・仏・露」の五か国が核軍縮を進める条件で、その他の国は核兵器の保有を禁止する条約なのですが、脱退すれば・・・と言うより、新規に核兵器を保有すれば脱退できるみたいです。

 この五か国はWWⅡの「戦勝国連合」とされていますが、実際は、アメリカ以外は「敗戦国」か戦争とは関係ない国です。「中(共)・露」はWWⅡには存在しなかった国ですし、「仏」は開戦後すぐに枢軸国側に付き、亡命政権が「アメリカ」の後ろで「英国」と一緒に騒いでいただけですww₂

 それはさておき、「NPT」は非常にトリッキーな条約で、ズル賢い国ほど有利になります。「NPT」は1970年に発効し既に50年以上経過しますが、当時の核兵器量を未だに下回った事が無いとされ、既に無法常態と言えます。つまり「核保有5ヶ国」自体が条約の趣旨に違反していることから、有象無象の国は従う筈が有りません。「核保有五か国を含む締約国」には「誠実に核軍縮交渉を行う義務」が規定されているだけなので、交渉だけを適宜行っていれば、その趣旨は別にして実質的には何の問題も有りません。

 若しも「NPTに従わない国」に対する制裁が可能だとしたら、実際に核軍縮を実行しない「米・中・英・仏・露」に対し、その他の国が制裁を加えることが出来る筈ですが、どの国も五か国に制裁を加えません。但し、ただ1ヶ国「北朝鮮」だけは「米国」に制裁を加えていると主張していますが、芳しくは有りませんww₂

 唯一、国際(慣習)法で核反撃(制裁)が認められている「被爆国日本」の場合も、核保有国である「米・中」に二股をかけて金儲け中です。更に「核兵器廃絶」を主張している団体も核保有国である「中・露」に親和的です。「英・仏」に至っては保有の資格すら怪しいのですが、それでも音楽や美術を愛好する「芸術家」は両国に親和的です。

 つまり、「平和愛好家」や「芸術家」は頼りには出来ないと云う事です。「ジャッキー・チェン」のように「私は、今すぐにでも中国共産党に入党したい」と言ってくれた方が判りやすいのですが、どうやら「平和好きな人」は策謀が好きなようです。

 それは兎も角、「核攻撃」から自国を防衛するのに最も有効なのが「核保有自衛論」です。「論」なので、実際に「核(兵器)」を持つ必要は無く、如何なる「条約・法律」にも違反することもありません。保有の有無を公表しない「核保有示唆論」のイスラエルが、制裁の対象になっていない事からも明らかです。

 但し、「イラク」のようにヘタをコクと無実の罪で攻撃されるかもしれませんが、それは、フセインが有りもしない「核兵器製造計画」のホラを吹いたからです。日本の場合は「無計画」でも核兵器やミサイルを製造する能力が民間企業に有るので、その気になれば問題は無いと思います。

 「官房機密費」を使用して「核兵器製造計画の計画」を秘密裏に進め、事ある毎に陰謀論者に漏らせば、後はイスラエルの様に「核保有示唆論」が成立します。




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