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オメガねこ

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「関税」と「消費税」

2025年03月29日 | 政治
 与野党を問わず「増税真理教」の議員は「消費税を25%にすべきだ!」と騒いでいますが、何故か「トランプの一律25%関税は経済を破壊する」と言います。

 (輸入)関税は輸入する時に課税されますが、自国内で生産したモノには課税されません。一方、消費税(正しくは、国内出荷販売税)の場合は輸入品のみならず、「自国産品」にも課税されるので、経済に対する影響度は関税の二倍以上になります。

 2024年を見ると、日本の貿易収支は、

輸入:109兆円
輸出:105兆円

で、例えば「輸入関税」を25%にすると27兆円の税収になります。この年の消費税収は約30兆円なので大差はなく、更に消費税を廃止することで「自国産品」が安くなります。つまり日本の場合は「消費税を廃止し(輸入)関税化することで、消費者は潤い経済は好転する」と言えます。

 日本のGDPは約600兆円ですが、輸出品(105兆円)には消費税がかからないので、その分(10兆円ほど)の税収が減ります。「財政均衡論者」にとって消費税は欠かす事の出来ない財源だとしても、自国民の負担で外国に安く提供する税制となり、「奴隷制度の進化版」と言えます。

 「関税」の場合は、輸入にしろ輸出にしろ、貿易量が減って自給自足にインセンティブを与えるので、「輸入関税」の場合は外国の労働者(奴隷)から搾取することなく、「輸出関税」の場合は外国の自国生産が有利になり、人道的で倫理的にも優れた制度と言えます。

 「税金は罰金」と考えると、フェアトレードの理念には「関税」が最も適した税制で、「輸出関税」は他国民を保護し、「輸入関税」は自国民を保護します。但し、現在のアメリカは、国家としての消費税(売上税)は0%ですが、州単位では0~10%となっているようです。

 国民所得から強制徴収される「社会保障の掛け金」は、正しくは「社会保障目的税」なのですが、政府は税金ではないと主張しています。つまり、「税金は罰金」であると政府(財務省)自ら認めているに等しいです。

 EU加盟国は15%以上の付加価値税が義務付けられていて、EU各国は15~27%(軽減税率は0~5%)なので、トランプ関税は25%が妥当かもしれませんが、日本の消費税(消費に対する罰金)は10%(軽減税率は8%)なので、トランプ関税は既存関税の2.5%と合わせて12.5%が妥当です。

 日本も、国税としての消費税を廃止して、都道府県単位での「売上税」を導入すればトランプ関税を免れるかも知れません。例えば、東京都は10%、北海道は0%などとすることで、税率や使途を自治体が決定できるようにすれば、地域住民の政治的関心が高まると思います。



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