テレビとうさん

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「緊急事態」 と 「クーデター」

2021年02月12日 | 国際情勢
 なんでも「ミャンマー」の憲法には、国家の「緊急事態」軍部が国家の最高統治権を掌握出来るような事が書かれているそうです。ミャンマーに於ける「緊急事態」の定義は判らないのですが、選挙で成立した政権が軍部に取って変わられたからと言って、これが「クーデター」と言えるかどうかは、外部の人間には容易に判断出来ないようです。

 例えば、現政権が外国勢力に乗っ取られた場合とか、「Fraud-Election」で成立した政権を排除する為に軍隊が介入するのは「緊急事態」に於いては適法と考えられ、議会が「元大統領を弾劾して罷免」する行為と同じとも言えます。憲法に書かれていない「元大統領に対する弾劾裁判」でも、議会による「クーデター」とは言わないようなので、ミャンマーの憲法で「緊急事態には、軍部が議会に相当する権限を持つと書かれていても不思議は有りません。

 現在の「支那大陸」の支配構造は、中国共産党(中共)が主張する地域を「中華人民共和国(中国)」と称し、中共の直属の人民解放軍が中国を支配しています。この上部組織を取り除けば「中国」も「世界標準」の国家と言えますが、現状は「軍政下のミャンマー」と同じ構造をしています。この「中共」に対しては、世界のどの国(トランプ米国は除く)も、どの民主活動家も騒ぎ立てる事は有りません。

 ミャンマー政府が、裏でどのような支配構造が有り外国勢力の影響を受けているかは分かりません。どうやら、中国紙では今回の事態に対して「ミャンマーで大規模な内閣改造が行われた」と報道されているそうです。つまり、中国では「クーデター説」を否定した事になります。

 この政変が内閣改造で無い事は、スーチー氏が「東京ドーム6ヶ分の大きさしかないスーチー氏の敷地」にある自宅に軟禁されている事からも明らかです。

 このまま「ミャンマー軍政」を批判し制裁し続けることは、世界の混乱を意図する中国の思う壺であり、解決が遠のきます。そもそも「ロヒンギャ問題」は英国領だった時代からの置き土産で、現在での「ロヒンギャ問題」も周辺国の謀略であった可能性も指摘されていています。スーチー氏側が民族問題で世界から批判されたことを利用して、軍部と外国勢力が協力して起こした可能性もあり、軍政に対して米国から制裁を受けることは、計画の内です。

 予定通りに「ロヒンギャ問題」で欧米の圧力を受け、ミャンマーは中共の影響下に陥り、今回の「クーデター騒ぎ」の罠にアメリカがまんまと嵌まってしまったと、私は考えています。

 欧米諸国がアジアに口を出すと「常に混乱に陥る」のは歴史的事実で、これを解決できるのは日本しかないのですが、今の占領統治法(通称、日本国憲法)下での政府では心もとないです。

 早く「日本憲法」を制定して、世界平和に資する時代が来ることを切に願っています。




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