「女性蔑視」 と 「老婆心」

　内情に詳しい人の話によると、周囲の反対を押し切って女性を多用しようとしたのが森氏であり、森氏は「老婆心」から、「反対派」の言い分を補強させない為にも「会議が短めに終われるように、意見の要点を纏めて発言してもらいたい」との趣旨で「わきまえ女性発言」をしたと思われます。

　五輪委員会の手法は判らないのですが、通常は「本会議」の前に「事前協議」が行われ、ほゞその段階で概要は決定しています。つまり、「本会議」では「重複意見」や「世間話し」は最初から排除された状態で、形式的に行われた結果を正式とします。

　委員会の委員（理事）は、通常「複数の職業や業務」をこなしていて、時間の余裕は無いので「本会議」ではプログラムに沿った議事進行が求められます。

　論理中枢が優位な男性はこれを「合理的」と考えて発言を控え、言語中枢が優位な女性は「会議は発言の場」で有る事を理由に「わきまえない発言」も出て来ます。

　森氏は「女性蔑視」をしているのではなく「的を得た、集約された意見が非常に役立っている」との理由で「欠員が出ると女性を選ぶ」と発言しました。これは「女性優遇」とも言え、寧ろ「既得権益男性」を排除する考えです。

　つまり「森バッシング」をする人には、「女性優遇」思考の森氏を引き摺り下ろして「男性優位」に持ち込もうとする意図が見え隠れします。女性国会議員も、新人女性の立候補者が増えたら自分の「特権的地位」も危うくなると考えているのか、何故か「歴史上最も残虐な白人」が考え付いた「白衣の抗議」を真似していました。これを見ると、「既得権益女性が女性蔑視の源泉」であるかのようにも思えます。

　これは、「中共」の欺瞞構造が世界に拡散している現状を憂う、言語中枢の未発達な男子の「老婆心」からの戯言ですが、私は「老婆」ではありません。

老婆心：年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語。

　自分をへりくだる言葉に「老婆心」を使用すると云う事は、少なくとも「年老いた女性」は自分より下層に属する身分と考えていると言えますが、この言葉を批判する人はいないようです。森氏の「わきまえ女性発言」を「老人の戯言」と取るか「老婆心から出た発言」と受け取るかは、感じる人の人間性にもよります。

　但し、その「人間性」が利権と絡み合っていない事を、切に願っています。
　また、私は「オリンピック」に対する国費投入には反対です。