「中国」には、日本の「中国地方」以外に、支那大陸に在り中共に支配された「中華人民共和国」、日本が放棄し国連によって委任統治を任され国民党が実効支配している「台湾」の偽名である「中華民国」、古事記にも書かれている「中つ国(ナカツクニ)」があります。
「支那」を「中国」と呼称する事になったのは、1946年に外務次官からの「支那の呼稱を避けることに關する件 」の通達が理由です。その理由は「先方の嫌がる文字を使はぬ樣にしたいと考へ念のため貴意を得る次第です。」との「中華民国(支那大陸)」に対する日本政府の忖度か、GHQの指令に拠るものです。
1949年には、国民党(中華民国)が中共によって台湾に放逐され、支那大陸が中共の支配下に置かれた時に「中国」を「支那」に戻すべきだったのですが、日本は「中国」の呼称をそのまま使い続けました。その事が「日本の中国地方」にとっての不幸の始まりで、日本の企業で「中国」を社名に持つ企業が「支那大陸の中国企業」と勘違いされ、売り上げの減少や、倒産に追い込まれる会社も出てしまいました。
台湾の場合は、日本の敗戦後GHQにより統治を任された(支那)国民党が「中華民国」と名付け、現在も「中国(中華民国)」と名のっていますが、その国際法上の根拠は有りません。「中華民国(台湾)」の憲法では、台湾と支那大陸側の中華民国の実効支配地域を「中華民国自由地区」とされています。つまり、本来の台湾が独立(中華民国の国民党を排除)すると、金門島などの支那大陸側の国民党による実効支配地域は「台湾」では無くなり、「国民党」が支配する「中華民国」として残ります。
「中つ国(ナカツクニ)」は「横軸(地勢軸)」の概念ではなく、「天津国(アマツクニ)」と「黄泉国(ヨモツクニ)」との中間にあると云う意味で、「神の世界」と「死後の世界」との間の「現世(地上の世界)」と云う「縦軸(時間軸)」での概念です。
日本は「中つ国」なので、本来は日本人は時間軸の中に生きています。ところが、「現世」を「現実の世界」と勘違いし、今の瞬間に実際に水平方向に見えている事実が世界の本質であると思い込む日本人が増えて来ました。平べったい現実に自分を合わせようとして、白人が最近考え付いた、共産主義や民主主義などの流行に流されがちです。
「現世」は”うつしよ”であり、単に「見えている世界」です。神道では萬物に神が宿るとされていて、見えている「実質」と、その根拠である「本質」によって現実が成立します。これは「縄文時代」から理解されていた事ですが、「進歩」によって忘れ去られようとしています。
日本人は、平面的な世界の中にいるのではなく、時間軸の「中つ国」に住んでいる事を思い出すべきです。

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