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エレキギター弾きの徒然日記

ウェスに、デュアン・オールマンに、スティーブ・レイ・ボーンに、ロベンフォードに、そしてGov't Muleしびれる日々

Tokai LS-120インプレッション・・改造前

2006年08月13日 11時14分15秒 | Weblog


何度か記事にしている、LS-120について書こうと思う。
今回は、サーキット、ポット、ワイヤを完全換装するに
あたり、以前の音の感想を備忘録的にまとめる意味がある。
まあ、録音しておきゃいいのだろうけど、録音機器が一切
無いのでまあ、言葉で・・

このLS-120は、某オークションで入手したもの。
オーバーフレットバインディングなので、結構疑問が
あったが、材や造りはかなり良い。
また、前オーナーは「見れば分かる」とかなり自信を
持って120と言っていたのでやはりそうなのだろう。

トップ材は、ハードメイプルの2pで、かなり良く虎目が
出ている。リアピックアップを外して、トップを確認した
が、間違いなく無垢であった。目が詰まった、きれいな
ハードメイプル材で、ぱっと見150クラスと言っても良
いくらいだ。

Tokaiカタログの原則に沿えば、120で無垢トップは
無いことになるので、100ないし、150以上となる
が、サーキットは例のグリーンの基盤なので、100と
なる。

120は貼り虎しかないというカタログスペックだが、
実際には、無垢トップという個体をずいぶん見る。
Tokaiの貼りは実に巧妙で、かなり分かりにくいから、
ユーザーの見間違いも考えられるが、無垢トップと見比
べれられる経験が多少有れば、貼り虎はすぐ分かるから
全てが見間違っているとは言えない。
従って、120無垢トップの存在は否定できず、オーナー
にとっては、僕の120の様に多少悩ましいことになる。
とにかく、120という前提で話を進めよう。

材と造りはかなり良く、ネックをつかむと、ネック、ボディ
全体が繊細に震える。全体がしっかりしているのだが、持ち
上げた時に、一様で細かなバイブレーションが全体に伝わる。
ちょっとびっくりする。
LS-60と較べると、60はまるで、ただの棒のようで、
このようなバイブレーションは感じられない。
ネックは’60年代風の薄目で、僕のLS-80に比べれば
ずいぶんスリムである。
’82製でオーバーフレットバインディング、質の良い無垢
トップ、薄目のネックなど、もしかするとオーダー品かなと
想像をたくましくしてしまうが、仕様については良くわからない。

音は、PUはディマジオVPAF、ノーマルサーキットのままで、
十二分に良い音だ。やはり、材と作りの良さが、音の善し悪しを
左右する何よりのポイントだ。余談だが、そう言う意味では、
GOTOPAFを積んでいるLS-80は本来の良さをそがれていると
感じる。
はなしを120に戻すが、いまのGIBSONの音ではなく、やはり
バーストライクな音で、このギターについて言えば、ゲイリー・
ロッシントンのレスポールの音にかなり似ていると思う。
ハードメイプルトップの良さが存分に出でていて、カリッッ!と
したクリスプで歯切れの良いトーンで、GIBSONや80に較べ、
多少軽いというか、抜けの良い音である。これは、ネックの太さの
影響かと思われる。

JAZZYな音で試すなど、まだチェックできていない部分もあるが
現状では極めてロック向きの音である。こうしてみると、Tokaiの
ストックの基盤は、全体的に、音が一定の指向性を決められており、
当時のロック少年少女達に求められていた音像にマッチした作り
だったのかもしれない。
そう言う点で、このLS-120はよーくできている。
プロでも、音楽の指向によっては、このまま使えると思う。
しかしながら、何よりも、Tokaiのボディの良さをもっと発揮したい
のであれば、サーキット変更は必須だろう。
このサーキット基盤は、ワイヤーのカスタマイズができないし、分布
容量という、音響的に良くない環境であったりと、音マニアには気に
入らない仕様なのも確かだ。
個人的な感想では、やはりワイヤ配線に較べ、帯域が狭い、艶やかさ
深さに欠ける、ワイルドな音が出ない・・と言う感じである。(GIBSONに
較べると随分良いが・・)
深みやhi-fiさを出したいなら、ワイヤー、ポット、キャパシターの試行
錯誤は最低必要だし、ジャック、SW、ポットの見直しも必要だろう。

と言うことで、もうアッセンブルで交換となる。


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