園便り

園長 根元 由佳

3月園だより

2014-03-31 07:56:22 | 日記

             1年間、ありがとうございました。                                               冷 た い お に ぎ り        

                                         園 長 小林 葉子

 立春を迎えましたが、寒い日が続いています。そんな中でも桜の木は、蕾を大きくふくらませてきています。そして、ひな祭りの歌声がお部屋から聞こえてくると、春の訪れの近さを感じます。

 先日、地域のやよい育成連絡会に出席しました。「防災について」をテーマに話し合いました。話の中で3月11日に起こった東日本大震災のことが、教訓として話題になりました。避難所で炊きだしのおにぎりを中学生がお手伝いをして配っていた時、「こんな冷たいおにぎりは食べられない」と、言った方がいたそうです。そこから、大人が変わらなくては子どもの心は育たないという話になりました。今ここで地震などの大災害が起きた時、若い中学生の力を借りたい、小さな子どもたちをどのようにして、守っていったらいいか等、大変有意義な話し合いでした。地域の有り難さ・大切さを痛感しました。

 年長さんのらいおん組の子どもたちには、いよいよ卒園の日が近づいてきました。相手の痛みに共感できる豊かさを備え、将来に夢を持ち、その夢に向かって努力を重ねることにひたむきなそんな子どもを願って、今日までこども園で育んできました。今まで、腕の中で愛おしんできた子どもたちを手放すには、万感の思いがあります。一人ひとり、みんな幸せになって欲しいと思います。祈ります。

 発表会では、足下の悪い中をたくさんの保護者の方にお出でいただきまして、本当にありがとうございました。仕事をしていらっしゃる保護者の方は、次の休みを取るのが大変ではないだろうか、おじいちゃん・おばあちゃんがせっかく来てくださっているのに、延期にしてしまったら等、いろいろ考え1時間遅れの苦渋の決断での発表会でした。保護者の皆さんが、雪道をご苦労して来てくださったことに、申し訳なさと感謝でいっぱいでした。子どもたちは普段にも増して、生き生きと力いっぱいの表現遊びを見せてくれました。

 月曜日、お会いした保護者の皆さんに、発表会の日のお礼とお詫びを言うと「先生たちこそ大変でした。ありがとうございます。」と、皆さん口を揃えたように言ってくださいました。有り難くて、この保護者の皆さんの心に応えていかなくてはと、思いを新たにしました。1年間大変お世話になりました。ありがとうございました。