園便り

園長 根元 由佳

6月園だより

2018-06-01 18:48:09 | 日記
「友だちとのかかわりから」
園長 根元 由佳
 そろそろじめじめとした梅雨の季節に入ります。雨の晴れ間を見つけて園庭で遊ぶ機会も増えそうです。
子ども達は園生活のリズムがわかり、安心して生活する姿が見られるようになりました。
乳児クラスは、担任との信頼関係もでき、お部屋の中でも好きな遊びを楽しんでいる姿があります。近くにいるお友達にも興味をもち始めています。ただ、まだ言葉もあまり出ず、自分中心の思いが強い時期ですので、嫌なことがあったり、一緒に遊びたいなどの思いから、噛みついたり、ひっかいたりということが出てきました。
突発的なことも多く、その都度、「噛むのはいけないこと」ということはしっかり話した上で、「これが欲しかったのね」「○○ちゃん、痛いよ」などお互いの気持ちを代弁したり、「貸してって言えるかな」と年齢にあわせて、かかわり方を伝えたりしています。もちろん、先生達も子ども同士のかかわりを見ているのですが、もし起きてしまった場合は、適切な処置をして、保護者の皆様にはお伝えします。
 幼児クラスは、年少や年中はまだ言葉が足らないことがありますが、自分と気の合う友達を誘って一緒に好きな遊びを楽しんでいます。時には、思いが伝わらなくて、泣き出したり、先生に助けを求めたりします。担任はしっかりと子どもの思いを捉えて、どのような言葉で表せばよかったのかを気づくことが出来るような援助をしています。
年長になると、自分の思いを言葉にすることも多くなり、誘い合って遊んでいます。カメの世話をしたり、ビオトープで見つけた生き物や、園庭の植物を友だちや先生と観察したりする中で、発見したことや疑問に思ったことを話す姿もみられます。トラブルが起こると、口げんかになったり、泣いたり、怒ったりしながらも、解決に向かっていく姿があります。
園生活の中で、乳児期からの子ども同士のかかわりを大切に育てていくことで、就学前には、相手に対しての思いやりや、友だちと折り合いを付けながら過ごす力が出来てきます。ぜひ毎日のお子さんの様子を見て、今がどんな時期なのかを考えてみてはいかがでしょうか。