第63代冷泉帝(れいぜいのみかど)は平維茂(たいらのこれもち)を鎮守府将軍に任命し、悪名高い戸隠の鬼女退治を命じます、勅命を受けた維茂一行は、戸隠山へと向かいます。
時は秋、戸隠山のあまりの美しさに維茂は一日役目を離れ、紅葉狩りを楽しんでいました。しかし道に迷い一軒の館に差し掛かれば、美しい女性たちが紅葉狩りの宴を開いているのに出会う。
じつはこの女性たちは平維茂に恨みを抱き命を狙っていたのです。維茂一行は不審に思いながらも道を尋ね通り過ぎようとするが、女性たちは言葉巧みに宴に加わるように勧めます。
宴に加わった維茂一行は勧められるままに杯を重ねるうちに鬼女の妖術に掛かり倒れてしまいます、すると夢の中に八幡神が現れ「危ない、この者達こそ退治するよう命じられた鬼女である」と告げられ、驚いて目を覚ましたその時に、女性たちが鬼女に姿を変え襲いかかってきました。そして、入り乱れての戦いが続きますが、最後には鬼女を退治します。