家族に内緒の借金返済日記 Goo

パチンコ、競馬、FXなどのギャンブルで作った800万円の借金を約7年で返済した記録です。2020年1月ヤブログから移転。

自営業の悲哀

2010-10-26 23:59:49 | 私生活
私の父親は昔、自営業を営んでいた。

自営業だからカッコ良く言えば社長だし、

自分の裁量で何でもできる。と思われがちだけど、実態は悲惨だった。

病気になっても、誰も代わってくれないから、家族の助けが無ければ忽ち事業が立ち行かなくなる状態だった。

ほぼ毎日仕事だったから家族旅行に行った記憶も1・2度海水浴に行ったくらいしか記憶が無い。

母親は、「結婚する前は絶対に働かせるような事はしない」と言ってたのに・・・っていつも私に愚痴っていたし、

実際は、他にパートに行った方が給料が遥かに良かったようだ。

夏や冬のボーナスシーズンや給料日のニュースを見るたびに、子供心に

どうしてウチには「ボーナス」とか「給料日」とかがないんだろう?ってとても悲しく思ったことが今でも思い出される。

そうして私は大人になったから、自営業をやろうなんてこれっぽっちも思わなかった。

サラリーマンは決められた時間働けば、基本的に会社の業績に関係なく給料が貰えるし、

週休2日だし、有給だってあるから何かあっても安心して会社を休むことができる。

ウザイ人間関係や、厳しいノルマはあるかもしれないが、

人間関係はともかく自営業にとってノルマは生活費そのものだからより切実だ。

私が大学に行く時に奨学金の審査で親の所得証明を提出しなければならなかったのだが、

学校の先生が確定申告書類を見て

「君の家はこれだけしか収入がないのか?ちゃんと生活できてるのか?」って私に聞いてきた事がある。余計なお世話だと思ったが、

確か申告所得は数十万円だったと思う。まぁ、自営業は生活費と経費があやふやな部分があるから

その額がそのまま実際の収入ではないだろうけど、店舗を借りて事業をしていたので

経費を生活費として流用するうまみも少なかった筈だ。

その後、私の父親は事業が立ち行かなくなり廃業して

過酷なサラリーマン生活(今ならブラック企業と呼ばれる会社で働いてました)を送ることになるのだが、

自営業時代よりは我が家の家計は安定したし

父親も金銭的な苦労から解放されただけ良かったのかもしれない。

なにせ、自営業時代の一番悪い時期は親族に借金してたようだから。

ブラック企業という言葉が流行ってるけど、

ブラック起業よりはいいんじゃないかな?

私が嫌だ嫌だと言いつつ、なかなかサラリーマンを止めないのはそういった幼少期の記憶があるからなのです。

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