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山の法話5 知足

2019-07-22 | 山の法話

ラップランドの山野を旅する時は背中に背負った荷物だけで2~3週間過ごす事となる。必要な物だけを持ち、不要な物は置いて行くという取捨選択が旅の大きなポイントとなる。仏遺教経には「知足の人は地上に臥すといえども、なお安楽なり、不知足の者は、天堂に処すと言えども亦意にかなわず。不知足の者は、富めりと言えども而も貧し。」足るを知る人は、地面に寝るような生活であっても幸せを感じるが、足るを知らない者は、宮殿の様な所に住んでいても納得していない。足るを知らない者は、裕福であってもまだまだ貧しい。と説かれている。

着替え、食料、テント(衣食住)僅か20数キロに3週間生きるために必要な全てが詰まっている。

元ウルグアイ大統領 ホセ・ムシカ氏は大統領時代に次のように語っている。貧乏とは少ししか持っていない事では無く、限りなく多くを必要としもっともっと欲しがることである。幸せな人生を送るには重荷を背負ってはならない。長旅を始める時と同じだ。長い旅に出る時に50キロのリックを背負っていたら例え色んな物が入っていても歩く事は出来ない。

日本の事を良く知る彼もまた、禅の求道者なり。



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