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奥長倉避難小屋

2019-07-16 | 白山情報

遂に奥長倉避難小屋のトタンの貼り換え工事が始まった。剥がれを発見、県に報告したのが2015年の春。その後台風でトタンの剥がれが拡大。ハシゴを架けて補修を試みるが高くて届かず、そうこうしている内に雨漏りも拡大して残雪期に雪を掘り起こしてブルーシートを掛けて応急処置を施したのが2017年4月3日だった。その前の年2016年は暖冬で屋根まで届かなかった。翌2018年3月24日にはブルーシートが一部剥がれかけたので再補強など、発見、報告から実に4年の歳月が流れた。なぜこれほど補修に時間が掛かるのか?①山間僻地で行くのが大変なため補修には大きな費用が掛かり、予算が付かない。②予算が付いても手を挙げる業者、職人が居ない。など様々な理由は有るが、関係者が口にする嫌いな言葉に③「費用対効果」が低いのが大きな原因だ。北部白山の各ルートは別当出合からの白山登山に比べ、圧倒的に利用者が少ない。ゆえに優先順位が低い。しかし、加賀禅定道は北部の中で最も利用者が多く、連休最終日「海の日」も雨模様だったが、小学生2名を連れた1パーティー(石川県)、檜倉に車をデポして別当出合からの日帰り周回3名パーティー(石川県)、避難小屋までのピストン2人(石川県)と単独(奈良県)、避難小屋宿泊での単独御前ヶ峰ピストン(石川県)などの登山者が有った。石川県民は加賀禅定道に特別な想いを抱いているのだろう。こんな悪天候でもこれだけの利用者が有るという事は、避難小屋は無くては成らない存在だ。「費用対効果」という言葉で言い捨てる事はしては成らない。例え一人の利用者でも、守るのが関係者の勤めである。

奥長倉避難小屋補修に関するバックナンバー参照(2008/4/30、2015/10/4、2016/3/8、2016/3/18、2017/4/3、2018/3/24)


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2 コメント

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ようやく (cima)
2019-07-16 04:26:12
とりあえず屋根の補修工事が始まってよかったです。本当は、他の小屋のように建て替えを望むところですが。避難小屋の本来の目的を考えると、費用対効果なんか二の次なはずなんでしょうけどね。
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Re:ようやく (管理人)
2019-07-17 08:04:13
cimaさん
積年の思いようやくと言った感じです。登山道や施設は利用者が増える事が、登山者が出来る最も近道な維持管理です。
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