アイネットラジオ 920-5

　皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日も沖縄は晴れ時々曇り、所によりにわか雨。予想最高気温は32度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお送りいたします。

 

アーサー　なるほど。

　そういった中、前回も触れましたが、デルタに対する脅威もありながらも、日本国内でもラムダと呼ばれる株の感染も報告されています。

　ラムダはデルタとはどういう点が違うのでしょう。

 

徳田　ラムダ株は、ＷＨＯとしては、恐れるべき変異株のグループにはまだ入れていないんです。

　というのは、ラムダ株というのは、ワクチンが効きにくいんじゃないかというのが一つの特徴なんですけど、それ以外はそれほどの大きな特徴はないんです。

　ほんとうにワクチンに効きにくいというのも定かではない。

　まだデータがないので。

　つまり、未知の部分が多すぎるんですね。

　ただ、最初ペルーで感染拡大しまして、たしかにペルーでは多くの感染者が出て、残念ながら死者も出ました。

　しかしその後の南米の状況を見ると、南米は今、冬なんですけど、感染は山を越えているんですね。

　ところがラムダ株の感染が拡大していた地域はワクチン接種がそれほど進んでいないエリアでも、感染がそれほど大きな山を描いていない、ピークが上昇というわけでもないんです。

　ですから、ラムダ株は比較的おとなしい、つまり重症化リスクがそれほど高くないのではないか、そういう可能性があります。

　感染力が強く、ワクチンが効きにくいというこの二つがあっても、重症化リスクが低いということであれば、多くの人がかかっても軽く済むということで、もしそうであれば、我々にとっては良い条件のひとつです。

　ただ、今のところまだデータがない。

　データがアップデートされることを期待しています。

 

アーサー　このラムダ株への対応というのは、研究など世界的な規模で進んでいるんでしょうか。

 

徳田　ウイルスに関して、遺伝子研究とか、欧米の研究がすすんでいますので、どうしても南米のウイルス株だと、なかなか研究が進まないという現状があります。

　ですからラムダ株に関してはこれからいろいろと調べられてくるということになると思います。

 

 

　

　アイネットラジオを放送しているところです。

 

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