おやじ達の青春夏

団塊世代のおやじ達が過ごした楽しかった青春時代の想い出の数々。

#03★★1967年・夏の終わりに・・・・・

2013-06-11 | おやじ達の青春夏・エピソード


「あの頃さ~、アイコは何時から館山(千葉県)に来始めたんだっけ!」
「高3の夏休みが終わりの頃にノコ(従妹)ちゃんと一緒に行ったのが最初よ~」
「あの頃、ノコちゃんの友達が、館山は女の天国でだって言っていて、
それなら面白そうだから行こうかって事になってね」
「さすがに女の天国と言われるだけあって着いたその日からやたらに声を掛けてくる人が多かった」    そんな時に、喉が渇いていたから何か飲もうと思ってお店を探していた時に、
丁度、そう海岸道うりのキャンスト(立教大学森永キャンプストア)の前あたりで、
2人連れの人に声を掛けられてね。
それがオタケとアラキ君だったのよ。
丁度良いから・・・おごって貰っちゃおうかって事で付いて行ったらさ~、
別れ際に「また、夜に会わないか、家でパーティやっているからおいでよ、
他にも女の子が沢山来ているから心配しなくて大丈夫だからさ」って誘われたのよ。
一応ごちそうになった手前嫌とは言えないから行くって返事はしたわけ。
勿論、初めから行くつもりはなかったけれどね「ジャー7時に又ね」ってお竹が言っていたけれど。
その晩、約束をすっぽかして渚銀座で食事をして店を出てぶらぶらと海岸方向に歩いていたら、
二人にバッタリ・・・まずい・・・と思ったけれど見つかって
「どうして来なかったの」と荒木君が・・・。
「ごめんなさい、他に約束が有った事を忘れていて・・・
遅れて約束の場所へ行ったけれど・・・もう・・・」と
ノコちゃんが言い分けをしたけれど・・・「ジャー行こうよ」とお竹に再び誘われたわけ。

今日一日、何度声を掛けられた事か・・・
全部断って来たのに何故好みのタイプではないこの人達と思っていたので
「もう遅いから帰ります」と私が言ったのね。
「なんで~、まだ早いよ、今頃、皆で盛り上がっているよ、女の子も来てるしさ大丈夫だよ」
「心配しなくても・・・」
「俺達、女の子を迎えに行って来るって仲間に言って出て来たのに、
連れて行かなかったら皆に笑われるし、カッコ悪いよ」
「頼むからチョットだけでも良いから来てよ」と
誘われて仕方なく「じゃーチョットだけ」と言ってついて行った訳。                                                                 
「その時て、館山シーサイドホテルに泊っていたんだよね。
俺も初めて館山に行った時はシーサイドホテルに泊ったんだよ」                    「もっともバンガローだったけどね」
「中三の夏だったな~、タカハシとハギヤの3人で・・・」
「始めての外泊でね」
                    
警戒心を持ちつつ家に近づくと中からはギターを弾きながら
「マァ~ ベィビー 破れた パンティ」と何時ものブタマツの替え歌に大きな笑い声が・・・。
本当に話のとおりだったので、アイコ達は少し安心したそうだ。
中に入ると16、7人の男女が2卓のちゃぶ台を囲んで
ビールやウイスキーを飲みながらゲームをしたりして楽しそうにしていた。
オタケが「新人で~す」と紹介した。
「こんばんは」と言いながら、部屋の中を見渡したけれどカッコいい男の人はいなかったそうだ。

その中でもマァマァと思った人が二人いたそうで、
その中の一人が私の親友サカキバラでもう一人が私だったそうだ。
まぁ無理もない、この頃のアイコとノコちゃんはジャニーズの大ファンで
日劇ウェスタンカーニバルやテレビ局の楽屋やにも顔パスで出入りしてて、
長沢純がアイコの家にも遊びに来たぐらいだった。
無理もない芸能人と我々を比べられたら・・・
俺達の顔ぶれは脇役と殺され役ばかりだろう・・・
なにせPaboだから。                                                                                      
「皆さんは何の集まり、グループ何ですか?」
「うち等はPaboクラブって言うんだよ」
「どう言う意味ですか?」するとミドリちゃんが
「軟派クラブで、皆、軟派ばかりしているのよ」その言葉に女の子達が皆うなずいていた。
「意味はね~」
「馬鹿みたいに楽しむからだって」
「去年、遊びに来た女の人がね俺達がものすごく楽しんで騒いでいるのを見てPabo(パーボー)見たい」
って言ったんだよね。
「パーボーって何」って聞いたら「馬鹿(韓国語)」って言う意味なんだって。
何時も何の集まりって聞かれるから何か名前を付けようって皆で考えていた時だったから
丁度良いって事で「Pabo Club」って名前を付けたんだよ。                                                                        この時は3年目の夏で、Pabo Clubの名は館山ではけっこう有名だった。
成人してからもクラブは続いていて仲間の結婚式等にもPabo Clubからのお祝いとかがあった。
有る時、仲間のお父さんが亡くなった時に祭壇に[Pabo Clubより]って花輪があってね。
有志達でお金を出し合って・・・でそう言う事になったんだけど、
今までは何も感じなかったけれど、よ~く考えてみると変だって事になった。
知らない人が「Pabo Clubより」って花輪を見てどう思うかって。
何かおかしいよ。
ライオンズ クラブって書いてあるなら良いけど、
一般の人には何の事か解らない訳で、
亡くなった人が何かいかがわしいお店か変なクラブに行っていたのかって
勘ぐられるじゃないかと言う事で後に
ファミリーロードって名に替えたんだけれど、これも変だよね。。                                                           
パーティも終り頃、酔ったミドリちゃんが「ヤスノリ、ヤスノリ」
「ヤッチンは彼女が一杯いて・・・・」「わたしをかまってくれない」と泣きながら騒いでいた。
その様子をアイコが見ていて、あの二人は何だろう付き合っているようでもないし
右隣には違う女の人がいるし、此方も彼女って言う訳でもなさそうだし、
何であの人は泣いているのだろうと、私に興味が持ったらしい。
アイコ達二人はお酒が強いらしくほろ酔い程度だったらしいが、
お酒の弱いオタケは酔い潰れてしまい眠ってしまった。
そろそろ帰ると言うのでオタケの代わりに私とアラキとでホテルまで送っていった。
「あそこの家は誰かの家なんですか?」
「あの家はね夏の間だけ借りているんだよ」
「皆でお金出し合ってね」
「毎年借りていて、今年で3回目だね」
「何時も同じ家じゃないけどね」
「随分、日焼けをしているけどどれ位居るの?」
「皆、それぞれだけど僕は今年26日居るけどね」
「26日も凄いですね」
「家に2日位帰るとさ~また直ぐに来たくなるんだよね」
「アラキは2日前に来たばかりで、今年は何回目だっけ」
「3回目だね。長くいたいけどおやじがうるさいから」
帰り際に、翌日、海岸にいるので遊びに来るように言った。
「海岸のどの辺に居るんですか?」
「来れば分かるよ、仲間が大勢いるから直ぐに」と伝えた。


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