元単身赴任ミドルのブログ foggy

40代の単身赴任中間管理職の頃に始め、60歳を過ぎた今は思いつくままに書いています。大分県日田市出身、福岡市在住

政敵が評価した天才 【石原慎太郎著 天才】

2018年05月30日 | お勧め本
金権政治批判の急先鋒だった石原慎太郎。でも彼は、田中角栄のことが好きだったんですね。

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天才 (幻冬舎文庫)
クリエーター情報なし
幻冬舎



■天才

・・・・・・・・・・・・・・・・
ニクソンが俺に、いってみれば気さくに、おい俺のそばに座れよと誘ったのは、
俗に言えば
「こいつは話せるやつだな」
と思ったと言うことだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・

通産大臣時代に米国大統領ニクソンと会った時の様子です。
狡猾なニクソン大統領に平身低頭する日本の政治家の中にあって、日本の主張をまくし立てる角栄。

日中国交樹立直前の、毛沢東、周恩来首相との会話。

彼らとの丁々発止の交渉模様が、とても面白いです、


角栄に支えられたにもかかわらず、後任に福田赳夫を押す佐藤栄作に対する会話。
内外の政治家に対する評価。

政治の裏舞台が適度なテンポで語られていて、とても興味深いです。
面白い!


この小説は、高等小学校卒業から身を起こし、20代で設立した建設会社を成功させ、若くして閣僚を務め、ついには総理大臣に上り詰めた田中角栄を「一人称」で描いた小説です。

議員立法の数は、なんと40!
高速道路と新幹線網を全国に張り巡らせ、各県1箇所の空港を実現することで、地方に日を当てようとした「日本列島改造論」。
今の日本は、まさに彼が描いたとおりになっていますね。


■政敵が

著者の石原慎太郎は、反田中角栄の急先鋒でした。
でも慎太郎さんは、角栄さんを
「天才」
と認めていたんですね。

私も何冊か角栄さんに関する本を読んだことがあります。
この人の先見性、人を見る目、交渉術、記憶力、人身掌握術は、私も
「天才」
だと思います。


米国に押さえられている石油資源。
そのリスクを分散しようと、米国以外の国々と石油輸入の交渉をするんですね。

また米国の意に反して、中国と国交回復も実現しています。
その結果が、ロッキード事件。

著者の慎太郎さんは、
「米国の虎の尾を踏んだ角栄が、ありもしない事件をでっち上げられ、しかも日本の司法も米国の意のままに操られた事件」
と述べています。

角栄さんは、米国にはめられたんですね。


とにかく面白い小説でした!


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (通勤ウォーカー)
2018-05-30 18:40:52
こんにちは

話題になった本ですよね。

まだ読んでいません。

読んでみたいと思います。
返信する
Unknown (イヴォンヌ)
2018-05-30 20:22:20
私も田中角栄さんは天才だと思います。こんな政治家は100年に一人の逸材ですよね♪
石原慎太郎さんは最近お元気なのでしょうか?お姿みかけないですよね。
返信する
Unknown (chiro)
2018-05-30 20:43:57
角栄さん、毀誉褒貶の政治家ですが、天才というのは、誰もが認めるところですね。
今の政治家には、これほどスケールの大きな人はいませんね。
返信する
Unknown (みかん農家)
2018-05-30 23:27:13
実際に政治の表舞台の時にテレビでよく見ましたから
そのすごさがわかります。
応援ぽち2.
返信する
おはようございます (たっきー)
2018-05-31 06:32:30
ドラマなとで、表舞台には出てこない黒幕みたいな人が居て、大多数の政治家も踊らされているだけ・・・

ドラマの見すぎですかね(笑)

ホントなのかウソなのか、信州の山猿には分かりませんが(笑)
返信する
角栄 (小肥り)
2018-05-31 15:52:25
2、3年おきに角栄ブームが来ますね。
週刊文春が連載ロッキード。週刊新潮でも角栄ものがあったような・・・勘違いかな。
それから一ヶ月ほど前にTVでも特集がありましたね。
昭和の宰相で3人の名が海外で知られてる。
東条英機、吉田茂、田中角栄。これはだれの話だったかな。忘れました。
この本は読んでないのだな。
返信する
Unknown (溶射屋)
2018-06-01 12:55:19
元単身赴任のYHさん

こんにちは!

その昔、ココム違反で東芝機械がアメリカからやり玉にあがり不買運動に繋がったということもありました。

アメリカは国益になることならなんでもやってしまう国でもありますね。

ポチッ!
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Unknown (溶射屋)
2018-06-01 12:55:51
元単身赴任のYHさん

こんにちは!

その昔、ココム違反で東芝機械がアメリカからやり玉にあがり不買運動に繋がったということもありました。

アメリカは国益になることならなんでもやってしまう国でもありますね。

ポチッ!
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