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蒼い地球で生きた最後の時LAST LIFE・LAST TRIAL

詩・音楽・絵・写真・山歩きと神様の日々の足跡

Book「ノヴァセン 超知能が地球を更新する」byジェームズ・ラブロック

2022年01月20日 | BOOK

地球は単なる星ではなく一つの生命体だとするガイア理論を提唱。WATASHIには衝撃だった。地球が人間を生かそうとしてるなんて。

 この本はガイア理論を元に、超知能の誕生が地球や宇宙にどのような影響を及ぼすのかについて書かれている。 結果として超知能は人類や地球上の生物を滅亡させずに共存していくようになると。

超知能のひとつ、わかりやすく言えば人工知能は、映画ターミネータのように将来的に人間を殲滅せんとするのではないかという不安がぬぐえない。しかし彼は「地球は生命が存在するから冷えている。地球から生命がいなくなれば地球はより高温になり、地球そのものが保てない。だから人工知能は生命を根絶やしに出来ない」と述べている。

過去35億年の間に、太陽の熱放射は20%増えたという。これは地球の表面温度が50℃まで上がってもおかしくないレベルだそうだ。しかし地球はそうはなっていない。地球の表面全体の平均気温は、現在の15℃から上下約5℃程度の変化しかなかったという。このように地球は、外部の変化にあまり影響を受けずに済む「自己調整システム」を有している。この「自己調整システム」がなければ地球の表面温度はぐんぐん上昇し生命が存在できない環境になっていただろう。 ではこの「自己調整システム」は何が作動させているのかというと、それは生命そのものだという。生命が存在するお陰で地球の自己調整システムは作動し、地球は冷涼を保っている。そしてそのお陰で生命が地球上で存在し続けることが出来ているのだ。

もし地球外生命体がいて、太陽系を観察しているとしたら、「地球は太陽に近すぎるから生命はきっと存在しないだろう。いるとしたら火星のはずだ」と結論するはずと主張している。 ではそんな地球に何故生命が存在しているのかと言えば、地球が大量の熱を吸収する「自己調整システム」を備えているからだ。そしてその自己調整システムは、生命が存在するお陰で駆動している。生命が存在するお陰で生命が存在できる、という結論になってしまうのだが。

もし人類の知性を遥かに凌駕する超知能が誕生したとしても、彼らは生命を根絶やしにすることは出来ない。何故なら生命を絶滅させてしまえば、地球が持つ自己調整システムは作動しなくなり、地球の表面温度は上昇するからだ。もちろん超知能は機械だから、地球の表面温度が上がっても生存し続けられるかもしれない。しかしその前に、温度上昇に耐えきれなくなった地球がギブアップしてしまうだろうというのだ。 だからこそ超知能が登場した後の地球で人類が生き残る鍵は、超知能がガイア理論を受け入れるかどうかに掛かっているのだという。


Book「人間の絆」byサマセット・モーム

2022年01月13日 | BOOK

大学卒業して働き始め、両親の「はよ結婚せえ」攻撃と「敷いたレールの上を安全に生きればいいんじゃ」の押し寄せる思念の波に疑問を感じだした時に出会った一冊。

最初の仕事は研究助手という安月給の仕事で製薬会社等の三分の二位しか給料が出なかった。4年の卒論時に大好きだった祖父が癌で亡くなったのをきっかけに癌研究を希望して就職したものの「癌ももう少しで攻略できるかも」という思いが仕事を続けるうちに打ち砕かれていった。結局グルグル回りを回ってるだけと気づいて。

安月給で家に食費入れて人付き合いするといくばくも残らない。押し寄せる結婚攻撃。両親見てると正直結婚なんかしたくないと思っていたから家にいると息がつまりそうだった。で思い切って病院薬剤師に転職。人並みに給料をもらえるようになり、まだ結婚する気はないと宣言して家を出て病院の寮に入った。家にいるなら親の言うことを聞きなさいということだったから。

とにかくWATASHIの足で自分の人生を歩いていきたいという思いがすごく強くて、なぜ自分がこう思うのか、なぜ妹はそう思わないのか、それを実行することは両親を苦しめることなのか、そうしてはいけないのかetc葛藤していた。その時に読んで「よし!」と背中を押してもらえたのがこの本。

ビッコでチビの冴えない容姿で経済力もそこそこの青年がミルドレッドという女性に恋をする。告白してこっぴどくふられ、それも何回もふられ一度は自分のものになるが結局苦しい時に利用されただけで立ち直った途端去っていく。社会に出ても仕事もそこそこ。そんな中で「自分はなぜこんな苦しい人生を生きねばならないのか」ということへの答えを教えてくれそうな人に出会い尋ねる。「人生とはなんぞや」と。その答えとしてペルシャ絨毯の切れ端をくれる。それでは意味がわからないのでずーっとその答えがわからずじまいでいたのだが、ある日突然理解する。生きることは絨毯を織っていくこと。人生の最後に自分が織り上げた絨毯を見てそれが美しいか、自分が織りたかった模様は本当にこれなのか、判断するのは自分自身でしかないと。他人ではなく。

だから自分で人生の生きたい方向をある程度定めて、それに向けて一生懸命努力して人生を織ることがだいじ。人が見て美しい絨毯でも自分が織りたい模様でなければ意味がないから。

で家を出て自活し結局仕事結婚出産と普通の人生を歩いて今に至ってるけど、いろいろやってやりつくしてきたから我が人生に悔いなし。

 

 


My Book「一刻の中の永遠」

2021年06月21日 | BOOK

 

2010年にそれ迄書き溜めた詩を自費出版した。父に相談したらわかっていたことだけど反対され、悩んだ末内緒でこっそり出した。手に職持ってて経済的には問題もなかったからできたことだけど。売れることを期待もしなかったし、むしろ自分のプライベートを晒すのだから知ってる人には知られたくないとさえ思っていた。案の定それなりで終わったが、やはりやっておいて良かったと思う。でなきゃまだこだわっていただろう。WATASHIの生涯でやりたいことリストから出版が消えた。

本を出すって結構骨の折れる仕事で、出来上がったものを見て初めてわかることがいっぱい。出版社もそれなりのところで、本の帯のフレーズなんてWATASHIの詩じゃなくてあとがきに「この詩で触発されてる」と書いたものからとっていて意味があるんだかないんだかよくわからんのよね。

著者名のSHIR-BAはその頃SHIRDI SAIBABAに傾倒していて頭と尻尾くっつけたもの。サイババって爆発頭でギトギトしたサイババが有名だけどこちらは牛頭魔王系のまやかし存在。その前にサイババといえばシルディ・サイババだった。白髪で長身で痩せていて棒切れのような長い足の写真が有名。こちらは本物の聖者。大好きだった祖父が似ていて、そういえばマハルシにも似てたなぁ。

 SHIRDI SAIBABA

でも結局インド聖者よりも、すべてを包含する古神道が真理だとわかって今は神道一本。やはり日本に生まれた意味ってあるんだよね。そこのあなた、自分はしょうもないなんて思わないで欲しいなぁ。日本に生まれるってそれまでの転生で徳つんでないと無理。転生希望魂が多くて、もっの凄い倍率を勝ち抜いてようやく今の時代に生まれられたのに、おまけに日本に生まれるってメチャたいへんらしい。だから生まれることができなかった他の魂の分まで一生懸命生きなきゃもったいない。

結局思った時がやり時ってことで、やって後悔なしでいい思い出になった。リーマンさんがコメント欄でよく「すべて思い出になります」って答えてるけど、このフレーズを読むと胸がギュッとなって泣きたくなるのよね。WATASHIの心の琴線に触れるフレーズなんだわぁ。