石切・八起の口福ブログ

石切さんのちょい西で
  拵え設えやってます
   旬膳八起でございます

       

ピカッて光るんでっせ!

2014-03-26 18:02:08 | 食・レシピ

ほんま3月も残すとこ後わずかに

紀三井寺じゃ関西でトップに今日

桜が開花したんやとか

春が待ち遠しいでんなぁ~

そんな春に兵庫、北陸や越後から届く

「ほたるいか」連日仕込んでまんねけど

これが結構手をわずらわせよる

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行儀良うにせいろに並べられた

生の「ほたるいか」は勿論造りで

卸した生姜で頂いてもらいまひょ

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年に1~2回は手に入りまんなぁ~

泳ぎの「ほたるいか」こっちは踊りで

お出ししてまんねん

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富山湾内のプリプリの釜揚げも

当然お客はんにお食べ頂いてま

そないに言うてもそこは料理屋

甲羅と口、目はきれいに取って

皆はんの舌に当たらん様に仕込まんと

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そん時に使うんがこの道具

えらいおっきい毛抜きの様やけど

魚の骨やほたるいかの甲羅を

抜くんで着いた名前が「骨ぬき」

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これを使こうて仕込みまひょ

目、口、甲羅と順番に小刻み良う

リズムに乗って「はい!できあがり」

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後は「沖漬け」にしたり

(お酒とみりん、醤油に漬ける珍味)

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美味しい出汁でサッと焚いて

木の芽煮なんてのも春らしい

使い方は仰山あって八起じゃ

天ぷら、田楽に勿の論定番の

酢みそ掛けも変わり種のご飯なら

リゾットなんてのもよろしおすなぁ~

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今更でっけど皆はん

ご存じでっしゃろか?

「ほたるいか」どこが光ってると

思わはります

大概のお人は胴体の部分やと

答えはるんでっけど

実はこの長い2本の足先が

「ピカッと」発光するんでっせぇ~

なかなか見る機会も少ないでっけど

どこぞで活きた「ほたるいか」を

見かけたら百聞は一見にしかず

いっぺんご覧になっておくれやっしゃ

さぁ~これから桜も咲いて海に山にと

旨いもんが出て来る季節その走りに

「ほたるいか」どうぞ召し上がれ!