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屋根裏としょかん

静かに世界が見える場所

~いい本はみんなでこっそり読むのだよ~

万城目さんのいつもの歴史とかけ離れた、素敵な珠玉の児童文学です!!「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

2010-10-16 19:34:58 | フシギな本
         「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」筑摩書房/万城目学

以外や以外万城目さんの歴史無き(笑い)児童文学と言っても、そこは万城目さん!!
大人も十分楽しませてくれる新たな「万城目ファンタジー・ワールド」

玄三郎「犬」はともかく(笑い)
和三盆「猫」とか、ミケランジェロ「猫」とか、キャンディー「猫」とか
その上マドレーヌ夫人「猫」ときた(笑い)
けったいな名前のオンパレードで始まる「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
でもけしてドタバタではありません。とても上質な物語です。

なんとこのマドレーヌは玄三郎と夫婦なんですよ、猫と犬!!びっくりなんですよ~(笑い)
そこに小学一年生の「かのこちゃん」がからむ、こちら人間です(笑い)
またこの「かのこちゃん」が可愛いのなんの、自分の言葉が通じていると信じてる・・・
ごく普通に日常的で(笑い)いいんだな~

猫の目線と子供の目線で時間が過ぎて行く日常が、身近かなファンタジーを感じます。
一週間の疲れがたまった週末にコーヒーでも飲みながら
こんな時は純平も日溜まりでゴロゴロしたくなるにゃ~。

ところで、「かのこちゃん」の名前の由来の所で
「鹿男あおによし」に出て来た鹿が出て来ましたよね??
もしかして「かのこちゃん」のお父さんって・・・
まぁ~それはともかく(笑い)

玄三郎とマドレーヌとの種族を超えた夫婦愛には、チョッと感動してしまいました。
また「かのこちゃん」と「すずちゃん」との別れのシーン
子供の感受性ってこんなに豊とは・・・

久し振りに最初から最後まで純平が忘れそうになっていた(笑い)
優しい気持ちで読めました。


ありがとう・・・怪人純平


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