岳人Web (YAMATO Web)

山登り&ランニング&旅行好きの "yamato" によるマイペース山登り+αの日記。

雪の由布岳。

2007年02月17日 | ▲ 山登り:レポ ▲



充実の大分旅行からはや2週間経ったそうで。ほんのちょっと前の話のような気もするのですが...風邪をひいてしまったこともあって、知らない間にだいぶ時間が経過してしまったようですね。

さて、今回は大分旅行の初日前半戦、由布岳山行記をお届けします。山行レポ一覧にもあるように由布岳は3年前に登っていてその時の印象がとっても良かったので、今回の旅行で再度チャレンジすることになったわけですが...この日は記録的(?)な大雪でして、「山行」というよりは「雪行」となってしまいました(^^;)。写真も、あとで見直すと結構見苦しい(レンズに水が付いていたなどの理由で)ところもありますが、ご容赦くださいませ。

●由布岳 大分県/標高1583m
 (2007年2月2日登頂を試みるも未踏)
 12:20 由布岳登山口
 12:46 合野越
 13:34-13:45 マタエ
 14:22 合野越
 14:39 由布岳登山口

ブログでも旅に出る前に心配していたように、雪が降るリスクを抱えての今回の旅行。大分空港から下道をのんびり運転すること、1時間30分。由布岳登山口に到着です。が、到着する直前から...

雪がチラホラ。(ToT)

到着すると...



なぜか(?)あたりが雪模様。(ToT)

もう、イヤな予感が的中しまくりです。ガッカリ。

前から散々書いていますが、基本的に雪山はダメなんですよ~。でも、今回は九州まで来てしまっているわけで...結婚披露宴に出るのにもかかわらず登山靴、ステッキ、アイゼンまで持ってきているわけで...と、周りの環境が「やめる。」とまで言わせる状況になく、雪が本降りしはじめたらダッシュで駆け下りてくることを前提に登り始めることにしました。

1度登った登山ルートなので、本当に懐かしさでいっぱい。はじめから登山道は雪で覆われていて3年前とパッと見の様子は違えど、その感触はまったく変わりません。緩やかな傾斜を1歩1歩確実に登っていきます。


▲スタートして25分過ぎ。合野越に到着です。これだけ開けたポイントはこの後はマタエまで無いので、晴れていれば少しのんびりしようかな~なんて思っていたのですが、これだけ雪に覆われてしまっているとどうしようもないですね...。足早に先を目指します。


▲合野越の先にさらに進むとこれまであたりを覆っていた木々の様子が一変。高木から低木にガラッと入れ替わります。登山口で見た様子で上のほうの展望が望めないことはわかっていたので、このあたりで下界の様子を堪能♪この写真は、湯布院方面の景色です。


▲で、こちらが登山口方面ですね。雪が適度に被っていて、山肌がとてもキレイ。にしても、雲が厚いです...。下界の様子はこんな感じですが...、


▲ふと上を見ると、大変なことになっています(笑)。このあと、この雪の中をズンズン突き進んでいくのかと思うと、ちょっと気が重くなったり...。


▲木が低くなった=木が雪を防がないということなので、次第に登山道の雪が深くなります。と同時に、あたりの樹氷(樹雪?)が目立ってきました。樹氷ファンのみなさま(プカプカさん!)、お待ち兼ねですよ~。この先は、樹氷の写真のオンパレードでございます(笑)。


▲樹氷その1。


▲樹氷その2。アップで撮ってみました。


▲樹氷その3。


▲樹氷その4。モブログでアップした写真は、このあたりで撮影しています。場所は~マタエの手前、傾斜がキツくなり始めたあたり...のはずです。山頂に近づくにつれ降る雪の量がひどく増えてきて、かつ傾斜がキツイ、雪は深いと、三重苦で正直かなりツラかったぁ...。ただ、このあたりで立ち止まるともっとツラくなるので、根性でせっせと登り続けました。


▲と、ようやく東峰と西峰の鞍部である、マタエに到着です。登山口出発から1時間15分、ガイドブック記載が1時間55分なのでだいぶ頑張ったことになります。が、雪で歩きにくかったのも影響して本当に疲れました。

でも、由布岳の本番はここからなのは、前回も経験したとおり。

そうです。あのしげぞうさん(ヤマケイデビュー、おめでとうございますっ!)でさえ震え上がらせた鎖場がこのあと待っているのですよ...。気を入れなおして、山頂である西峰へのアタックを開始します。

でも、でもぉ...


▲この傾斜です(爆)。おまけに鎖場の連続ですよ...。滑るし、冷たいし...。で、結局、

5分で引き返しました。^^;

実は登り始めた当初から鎖場でのリタイアの覚悟はしていたのですが、引くに引けない状況だったので...。鎖場は登ろうと思えば登れたかも、とは思います。(現に1つ目の鎖場は普通にクリアしましたし)ただ、上りはまだしも、下りで耐えられる自信も保証もまったくありませんでした。雪山で何の鍛錬をしているわけでもないド素人が、こんな無理をしてはいけません...ハイ。

ということで、雲に覆われた山頂方面を見やりながら、でもそこまで後ろ髪をひかれることもなく、そそくさとマタエを後にしたのでした。この頃から雪が本格的に降り出しまして...車が運転できないヤバイ状況が頭をよぎり始めたので、当初の予定通りにダッシュで下山です。ここからは駆け足で撮影したカメラド素人による樹氷の写真をお楽しみください。


▲樹氷その5。後方にうっすらと山肌も写っています。レンズに水滴さえついていなければ、かなりお気に入りの写真だったのですが...。


▲樹氷その6。ついさっき登ってきたはずの道なのに、足跡が消えかかっています(苦笑)。コワイコワイ。


▲樹氷その7。


▲樹氷その8...じゃないですね(爆)。休憩用のベンチも、ご覧の通り雪にすっぽり覆われてしまっています。かなり下のほうまで下りてきているはずなのですが...とにかく車が心配で、先を急ぎます。


▲と、いつの間にか登山口に着きました(笑)。頑張ったこともあり、下りでは1時間もかかりませんでしたね。で、問題の雪はというと...


▲駐車場の雪を見ると「アウト~ッ!」とツッコミたくなりますが、実は元々駐車場にはこれくらいの雪はありまして...、車の雪を見てもらえればわかるように、何とか持ちこたえてくれました。が、ジャンジャン雪が降っている状況には変わりなく、いつ道路が通行止めになっても文句を言えない状況でもあったので、このあと早々の撤収を余儀なくされたのは言うまでもありません。

ということで、結局由布岳の山頂に辿りつくことが出来ず、その後の温泉のんびりツアー@湯布院も中止になってしまったわけですが...久しぶりの由布岳はまとっている姿こそ違えど、3年ぶりに訪れたyamatoを堂々と受け止めてくれました。天候が悪くても整備された登山道のおかげで大変な目には会わなかったですし、終わってみれば(展望はあまり良くなかったけど)これはこれで良かったかな、とも思っています。ただ一方で、雪山の恐さも少しだけ垣間見た気もします。少なくとも最後の鎖場は本当に挑戦しなくて良かった...これから登られる方も雪が残っている際は十分に気を付けて、または無理をしないで引き返すということも忘れないで頂けたらと思います。

由布岳を後にしたyamatoは、この日の宿である長湯温泉に向かったわけですが...この話の続きはまた後日ということで...。

次回に続く♪

(参考) 3年前の晴天の由布岳レポはこちら♪


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ~ (rainy)
2007-02-19 20:30:28
こんばんわ~
由布岳、お疲れ様でした。
西峰は、ちょっと風が強いくても危険で止したほうが良いコースです。
まして雪が降ってたり凍ってたりしたら、
それこそ死を覚悟で~というところです(>_<)
止めてよかったです。
また次の楽しみにとっておきましょう。(^^)
>> rainyさん (yamato)
2007-02-20 21:32:42
>> rainyさん
こちらではおひさしぶりです~。旅行前には地元の方ならではのアドバイスをいただきまして、本当にありがとうございました。m_ _m

西峰への鎖場は本当にコワイですよね。。。前回の晴れの時でさえかなりビビっていましたが、今回はビビる、ビビらないの問題ではなく、本当に身の危険を感じました。。。鎖を持っている手が滑ったら、その時点で最期ですものね。引き返して本当に正解だったと思います。

ちなみに引き返した後に東峰に登ろうかと一瞬思ったのですが、東峰もかなり雪を被っていて鎖場は無いにしろ危険度は高いように感じまして...これも一瞬の気の迷いで終わりました(笑)。

天気の良い由布岳を経験しているだけに、晴れの日のリベンジに思いを馳せています。なかなか大分に行くことは出来ないとは思いますが、今回のような偶然大分に行くことになるケースもあるでしょうから、その時を楽しみにしています。週末に行くことができたら、その際はぜひぜひご一緒させてください。

実はこの日とは別の日に湯布院の町を初めて散策したのですが...予想外にオシャレな町ですね。あと、九重の大吊橋にも行ってきましたよ~。このあたりのレポートは後日公開しますので、ぜひまた遊びにきてくださいね★
むっひょ~リンクありがとうございます。 (プカプカ)
2007-02-23 23:10:46
むっひょ~リンクありがとうございます。
九州の山ってもっと暖かいものだと思ってましたけど、やっぱり標高1500を超える山のある地域は雪降るんですね。
でもこんな天気でも用意したからには登るってところが岳人ですね。でも慣れない冬山の鎖場は辛そうです!しかも雪は降り続けていたわけですもんね。リタイアは正解だったと思いますよ~。

霧氷がたっぷり見れてよかったですね!私も来年の冬には雪山にガンガン行けるようになりたいです。

ところで写真に載っているお車はレンタカーですか?もし所有車だったらナンバープレートは見えないように加工しておいた方がいいと思ったので一応お節介です。失礼しました~
>> プカプカさん (yamato)
2007-02-25 20:43:19
>> プカプカさん
いえいえ、こちらこそコメントありがとうございます♪

九州の山はここのところは暖かい日がずーっと続いていたはずなんですけど、どうも行った日が悪かったらしく...景気良く雪に降られてしまいました。ちなみに、下界でも積雪3cmと言っていたので、1500mではいた仕方なしですね~。

雪もそうですけど、水に濡れた鎖場って本当に怖いですね。しかも、由布岳は縦の鎖あり、横の鎖ありと、ただの補助用の鎖があるというわけでは無いので、より慎重さが求められるわけでして...リタイアは正解だったと思います、ハイ。そんなリタイアを予測しながらもエホエホ登ってしまったのは...「せっかくだから~」の貧乏根性が先行しちゃったからかしら(爆)。

雪山は実はまったく登ったことがなくて、今回のこの由布岳が初めてでした。暖かい格好と、雪を掻き分ける力さえあればなかなか楽しいかな~とは思いましたね。ちょっとばかしツライですけど(爆)。基本的には冬は冬眠中なので、霧氷を見れたのはとってもラッキーでした。今年の冬山はもうこれで満足かな~(笑)。あとはプカプカさんの雪山レポを見て、雪山の気分を存分に味わいたいと思います。(期待しまくりです(爆))

最後にそうそう、写真の車は実は自家用車で...ってのは大ウソ(爆)で、もちレンタカーですよ。九州まで自家用車で行くのはさすがにしんどいですしね~。遠方の旅先では基本的にはレンタカーで楽しんでます。
と言うのも、実は高速道路の運転が大の苦手でして...単調な景色に妙な睡魔が襲ってくるので、長距離運転はできるだけ避けるようにしています。なので、千葉のお山の遠征は下道ばかりなので結構いい感じだったり(笑)。

コメントを投稿