山の上の猫

花も羨む20代のゲイ男子! 日常生活について書いていきます。

五年前の私

2016-03-11 08:55:01 | 
私は学校を卒業してから地元のコンビニで働いていた。このままじゃいけないと感じつつも、何かを変える勇気も気力もないままに時間だけが過ぎていった。
2010年の冬、某機関が後継者育成のために弟子を募集していることを知る。正直なところ、よくわかりもしなかったけれど興味がわいてきて、見学会の日も近かったから急いで連絡予約し、東京へ向かった。

見学会当日、私は魅せられてしまった。こんな世界があったんだと。
募集していたのは3つの仕事。すべてにおいて職人の世界。長い時間、経験と努力と忍耐が必要な世界だと知る。
私はそういう世界に触れたことが無かったから、とても新鮮に映って見えた。

見学会は3回あって、うち2回参加した。そして、2月だか3月に願書を提出した。

私はもうその世界に行くもんだと思っていた。 わくわくドキドキしながら、試験日を待つことにした。

3月11日、その日私は実家にいた。午後(それも3時過ぎに)友達と遊ぶ予定を立てていたから準備していた。
父が地震だ!と叫び、そのあとに急に揺れた。 震度5強の地震。 幸い本やキッチンペーパーなどが棚から落ちたくらいでケガも被害も少なかった。 そのあと、バイト先に行き、いろいろと手伝った。(こっちも幸いジュース缶が落ちてへこむぐらいだった)

3月11日は募集された3つの仕事のうちの一つの試験日だった。
私は、実は、その仕事に一番興味を持っていて、願書を出す前は迷っていた。結局はもう一つの仕事のほうを選んだんだけど、もしこちらのほうを選び、願書を出していたら、東京で一夜を過ごしていたのかなと思う。

ちなみに、私の応募した仕事の試験日は15日(だった気がする。)
11日から電車が動かなくなり、どうしようかと思っていた。

(続く)

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