(有)山内牧場

青森県八戸市で競走馬生産をしている山内牧場の生産馬、繁殖牝馬、繋用種牡馬についてのブログです。

新しい仲間~レギュラーメンバー~

2008-12-27 23:00:05 | Weblog
ダイタクヘリオスの訃報冷め遣らぬ中でしたので報告が遅れました。ヘリオスの今春限りでの種牡馬引退は既定事項でしたので、実はヘリオスの生前から、サンデー系以外の種牡馬というのを探していました。もちろん可能性のある馬を。その中で、交流GⅠ勝ち馬で、引退後、乗馬になるという馬を知り、所有代表者の方に何とかOKをもらうも、連絡していただいたら、去勢された数日後だった、ということもありました。
 12月16日、北海道から一頭の種牡馬がウチの牧場に到着いたしました。
 彼の名前はレギュラーメンバー。
父コマンダーインチーフ・母シスターソノ(母父ナスルエルアラブ)という血統になります。祖母は南関3冠馬、地方の名牝代表格のロジータです。母のシスターソノも阪神牝馬3歳S(GⅠ)で1番人気になった素質馬でした。今朝、朝早く会いに行ったのですが、非常に馬格のある良い馬でした。ダートの一流馬は馬体がすごく良い馬が多いと思います。
 競走成績もまた素晴らしく、中央ではOPの伏竜S勝ちのみですが、地方交流重賞、初代のJBCクラシック、川崎記念、そして後続を2秒以上チギって勝ったダービーGPとダートのGⅠを3勝しています
先日、その所有者から打診があり、協議の結果、輸送して来る段取りを組んでいる最中のヘリオスの逝去でした。レギュラーメンバーと同じコマンダーインチーフ(すでに鬼籍)を父に持つスエヒロコマンダーの仔・イナズマアマリリスが中央の重賞を勝った、このタイミング、コマンダーインチーフの父系は貴重になると思いました。
 競馬サークルの中では、ダート種牡馬はあまり評価されていないのが現状です。それはエスプリシーズの日記の時も書きました。私個人は、ダート種牡馬でも、強い馬は強いと思っていますし、父向きかどうかを判断して導入を図っているつもりです。エスプリシーズは川崎記念のレコード勝ちがある馬でしたし、レギュラーメンバーは新馬戦を2秒9チギる大差勝ち、また前述の通り、また川崎記念も当時のレコード勝ち、ダービーGP(GⅠ格)も2秒1チギる大差勝ちをしたスピード馬でした。また、キャプテンスティーヴの9着とはいえ、ドバイWCにも遠征した馬です。(健康手帳にドバイ輸出時の検疫書が付いてました、初めて見ましたw)スピードがあるというのは種牡馬の第一条件だと思っています。
 ウチの牧場は昔から南関、特に川崎競馬場とは縁が深い牧場です。ウチのかまど馬だったシヤドウは関東オークスや浦和桜花賞を勝ち、その仔のカシワズプリンセスは南関牡馬クラシックを牝馬ながら2冠獲得した馬でした。そこに川崎記念を勝った馬、しかも南関の名馬ロジータの血を引くGⅠ3勝馬が来ることになったことに縁を感じます。
 レギュラーメンバー産駒は1~3歳までで90頭足らず、そこに当歳と受胎中の産駒を加え、100頭以上になるはずです。既にデビューした馬の中から名古屋競馬の重賞を勝ったイーストミー、ダイナマイトボディ(導入決定直後に認定Rも勝つ)を含め、南関などでもサイレントスタメン、ベターフォーチュンなど複数の勝ち鞍を挙げる馬も出て来ています。この中から大物が出てくれれば、という願いも持ちつつ、また叔父に当たり、同じ父を持つイブキガバメントは朝日CCを勝ち、天皇賞でも好走した芝馬なので、レギュラーメンバー産駒は芝でも可能性があるとも思っています。
 いずれにせよ、自身が学生時代に観ていた馬の仔を生産できるというのは楽しみでもあります。(大学時代の友人は『ラーメン』と呼んでいましたwレギュ『ラーメン』バー)来春はウチでは今のところネガイノウタ(父マンハッタンカフェ)、フルールドロカイユ(父ジェイドロバリー)に付けようかと考えています。
山内牧場の新メンバー、レギュラーメンバーをよろしくお願い申し上げます。