長々と更新してきた完走記でしたが、最後に全体のまとめを・・・
まず、今回の大会にむけての練習としては、年明けからフルマラソンを5回出場することによる「強制練習」で距離を稼ぐ作戦を決行。2月22日の東京マラソンで2時間57分を出したのをはじめ、残りの大会も、3時間5分、3時間2分、3時間1分、3時間11分で、後半もあまり失速しないで完走という結果で走りきることができていました。 そのほかは、水曜日の仕事終了後に皇居での15キロ走+帰宅ランなどで距離を稼ぎ、これまで以上に練習を積んできたという自負はあったのですが、水曜日以外の平日はほとんど走れなかったこともあり、月刊走行距離は約230キロとレースの距離を下回るという状態で、大会当日を迎えました。
今回の大会は、30時間切り、悪くても30時間台でのゴールを目標として掲げるとともに、後半も失速しないことも目標として走りました。
名古屋市内では例年1キロ5分くらいのペースで走ってしまっていたのですが、意識的に1キロ5分半を超えないように調整。また、遠くの信号の状況を確認して、信号が赤になりそうなときは早めに減速して立ち止まる時間が短くなるように調整するなどして、ペースのアップダウンがあまりないように気をつけて走りました。そのため、50キロ通過が4時間50分と例年より遅いタイムでの通過になりましたが、例年ペースが落ち始める長良川沿いを走る区間では、途中Kさんと話しながら走るなどして、あまり時間のことを気にせずに走れたこともあり、ペースダウンすることなく、GPS時計の計測での100キロ通過が10時間4分と想定以上に良いタイムで通過することができ、そして、いつも歩くことが多い「ひるがの分水嶺」への登り坂区間も結構走ることができました。
そして、超ウルトラを走るときには、食べ物が食べられなくなることからくるガス欠と眠気との戦いが問題になるのですが、今回は食べるほうについては、前半から積極的におにぎりなどの固形物を食べ、エイドの名物のそうめんや豚汁、焼き肉、カレーなども積極的にいただき、また、コーラ等の炭酸飲料を飲み胃に刺激を与え続けていたので?全行程で胃が食べ物を受け付けないということはありませんでした。そして眠気との戦いについては、眠気防止の「メガシャキ」を暗くなる前の白鳥のエイドから携帯し走るという対策をとりました。(この対策、それまでに炭酸飲料を大量に飲んでいたため、「メガシャキ」の刺激がそれまで飲んでいた炭酸と中和されてしまい効果があまりなかったというアクシデントがありましたが)走りながら眠くなった区間で積極的に飲むことで蛇行の時間が多少減ったのではないかと思いました。
そして、今回は運よく?横になりたいと思うぐらいの眠気がこなかったので、エイドでの滞在時間が最大10分くらいですんだのが後半のタイム削減に大きな効果を上げたと思います。
そして、日が昇るころに後半の難所の五箇山を越えましたが、このときには、自己記録を大幅に更新できるのではないかという意識が脚の痛みを上回っていたようでした。(さすがに福光を過ぎたあたりで、足の地面との接地面が痛くなり始めて走るペースが落ち始めましたが、最後のエイドを通過すると、ゴールまでもうすぐという意識が痛みを上回り、また走れるようになっていました。
と、いうことで、終始満足のいく走りができた結果、29時間13分と自己記録を2時間17分も更新する会心の走りをすることができました。
勝因は、フルマラソンの連戦で250キロを走る脚ができていた?ということ、大会期間中最高気温が20℃くらい、最低気温が4℃くらいと自分に走りができる範囲内に収まったこと、そして一番大きいのはエイドの体制が素晴らしかったことだと思います。特に後半のエイドでは、いろいろと食べやすいものを用意してくれたり、コスプレでなごませてくれるなどわれわれ選手のためにいろいろな工夫をしていただきました。ここでお礼申し上げます。
これで、6枚目の「完走証(まな板)」をいただくことができました。
いままで、31時間台、32時間台、33時間台、34時間台、35時間台と時間がかぶらずにそろえてきましたが、今回は29時間台ということでまたかぶらずに枚数を増やすことができました。
次回、出場するときは、28時間台または、30時間台を狙うことになりそうです・・・
以上で、2015さくら道国際ネイチャーラン完走記を終えます。長々とお付き合いいただきありがとうございました。