ぶろぐチョップ!

「やかんチョップ!」の人が作る、まぬけ空間的ブログ。

僕は驚かない。

2006-07-13 22:08:24 | 爆裂まぬけ時空
最初の報道を知った時
「今頃かい。」
としか思わなかった。

トヨタを書類送検、モデルチェンジ時 強度実験せず (朝日新聞) - goo ニュース

ハイラックスサーフ。
全然山道を走らない「オカ四駆乗り」御用達の四輪駆動車です。
'92~'96頃と言えば、変な四駆ブームも手伝って、クロカン車のラグジュアリー化が始まった頃、でしょうか。
ビックリするほど車重が重くなった頃で、もちろんアンチロックブレーキなんかの安全装備も標準化された時期でしたが
ツインエアコンだの電動シートだのの快適装備が充実しちゃって
オマエはクラウンか
と日本中の四駆乗り達から内装にツッコミが入りまくった時期でもありました。
僕の“四駆熱”が急速に冷めた時期でもあります。

クロカン四駆なんてのは、路面の衝撃がモロに伝わる程に固いサスと、走行中は会話が不可能な程やかましいエンジンが標準装備の

“頑丈だけが取り柄”

な無骨な自動車だったわけですが、この頃からは快適だったり低燃費だったり空気抵抗を考慮した“丸っこいデザイン”を採用したりで、やたらオサレ(笑)なクルマに変わっていったんです。
そしてバンバン売れた。

頑丈さと引き換えにね。

だから今回の問題は、別に僕は驚きませんでした。
もう日本にゃ「無骨な実用車」なんて存在しないんです。
事によっちゃ書類送検された人たちは、ハイラックスサーフがどんなクルマか知らないかも知れません。
只の「売れ筋」でしかないんだから。

問題の発端となった車両は「11年前のハイラックスサーフ」だそうで。
コレ聞いた日本人の多くは
「えーそんな古いクルマなのかよ!」
と思うでしょうね。
かつては頑丈さが取り柄だったクロカン四駆ですら、そんな感覚で語られてしまう時代になりました。
確かに僕の周囲にも、クルマなんか5~6年後には乗り換えてる人ばっかりです。

やたら「マーケティング」が連呼される昨今の自動車市場。
客がそういう感覚である以上、作る側が同じ感覚になっちゃっても不思議じゃありません。
マーケティングの結果、コスト優先の“長持ちしない部品”が採用されちゃうんですね。
別に悪い事じゃありません。“買う側”が長く乗ろうなんて思ってないんですから。
そんなトコロにコストをかけていられません、即刻“削減”です。
つまり、もう日本車という「商品」は10年以上使う感覚で作られてはいないわけです。

かつては「トヨタ方式」と呼ばれて、世界中の自動車メーカーが模範としたトヨタ。

今じゃコスト削減に血眼なだけの「自動車売り」でしかない事を、世界中が知るキッカケになってしまう事件ではありました。
まぁ「本物のクルマ好き」達は、とっくの昔に気付いてる事ではあるんですけどね。

ホントに「今頃」です。

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2 コメント

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Unknown (嘉神)
2006-07-25 22:52:39
昔のサーフのイメージ



外見「デカっ!」



内見「せまっ!」

実際乗ってみると体育座りしてるみたいでした



クロカン四駆故の車高の高さからくるものと

無理やり納得していましたが・・・



まー強度不足としても

あの車高なら少々の車ならよけれるはずッ(無理

それがクロカン四駆の実力☆(無茶



人気だけの四駆にしたいなら

クロちゃん四駆とかクドカン四駆

なんてどーでしょう?



・・・例によってメチャメチャ^^;;
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うむ。 (matsu_1)
2006-07-30 16:03:08
元々が「小型トラック」なので、そんなに居住性は良くなかったんですが

件の「130系」と呼ばれるサーフから

更に普通乗用車ライクなクルマになっちゃったんですな。

僕ら「昔カタギの4駆乗り」は大いに笑ったものでしたが



売 れ ち ゃ っ た ん だ コ レ が 。



いろんなイミで狂ってた時代だったね。

(いや、今だってマトモとは言えないが)



ところで。

「クドカン4駆」って、やっぱり「竹内力」とか歌っちゃったりするのかな(笑)



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