「り」「る」は少なかったので合わせて3冊を借りてきました。
りすのピーナッツ ひみつの生活 株式会社KADOKAWA
なかなかくたびれた本です。それだけ人気があって何度も借りられているのでしょうね。
自宅の庭にミニチュアのセット(台所や寝室やポストなどなど)を作り、仕込んだピーナッツ目当てにやってくる野生のリスを撮影した一冊。
野生のリスだからなかなか思い通りのポーズを撮ってくれないであろう苦労が目に浮かびます。
例えば、いとこのクルミ君と一緒にピクニックに行った日、傘つきテーブルに向かっている2匹はもうちょっとこっちを向いてくれたらばっちりなのに、これが精一杯だったのだろうな~(笑)
そして中には、換毛期でお尻のほうの毛がまだ生え変わってないのがはっきりわかる画もあります。
でもこれだけ撮れたら素晴らしいですね。次のページはどんなだろうとめくるのが楽しみでした。
撮影の10のコツを紹介しているページの右下に移っている鳥は、アオカケスらしい。きれいな鳥さんですね。
それにしても「リスト」の曲が好きというのはダジャレだし、賢治さんの『どんぐりと山猫』を作者のローズさんが知っているとは思えないけど、原文ではどうなっているのか気になる。
リトルレッド あたらしい あかずきんの おはなし ベサン・ウルヴィン作 関根麻里 訳 学校法人文化学園 文化出版局
訳者はタレント関根勤さんの娘さん。
限られた色遣いだけれど大胆な作風の絵で、何よりもあかずきんちゃんの目つきが印象的。
「だけどこのこはちがいました」という、昔からのあかずきんちゃんとは異なるキャラクター設定です。
黒くて大きなオオカミも迫力たっぷりだけれど。。。最後があれ?という感じ。唐突すぎるというか。。。
あかずきんちゃんが最後の絵で向かっている家の中にいるのは、服の柄からして最初に出てきたお母さんだけれど、じゃあおばあさんはどうなったのかな?
残念ながらあまり私には響かない一冊だったかも。。。
ルイの冒険 文 南部和也 絵 宇野亞喜良 友情共作 田島征三 講談社
ある日、かくれんぼをしていた3匹の子猫。
3匹のうちのルイという子猫は馬車の中に隠れたので気づいたら知らないところへ。。。
そこからお母さんを探し、また家へ帰る冒険が始まります。
途中でカタツムリ、カエル、うさぎなどに出会いますが、出会ったうさぎは踊っているというのが面白(笑)
巨大なクモはロード・オブ・ザ・リングのシェロブを思い出した(笑)
最後に、うさぎから教わったダンスを兄弟3匹で踊るのがまた面白い。
お母さんとはぐれてしまうという筋書きが、「よ」の二巡目で紹介した『よるのどうぶつえん』に似ています。
文を担当した南部さんは獣医師だそうで、宇野さんは名古屋出身。
次は「れ」と「ろ」です。
なんか、「り」と「る」で「リトル」、「れ」と「ろ」で「レトロ」ですね(笑)