古庵の書斎 390 如意古庵
この6月から我がコスモスクラブに入会した一人。ある日「いゃー、参ったよ」とコートに来るなり悲鳴をあげる。なんのことはない、国民健康保険や住民税の額を見て愕然としたのだ。
私のところにも先週から今週にかけてあまりありがたくない郵便物が次々と届いた。私たちは毎年のことなのでそう驚かないが(それでもかなり減額されているのにはがっかり)、彼は退職したばかりで、すべてが前年の所得で計算して来るので「手取りがあれせんがやー」とぼやくことしきり。
○ 怖い、天ぷら火災 1分で火柱が!
6月4日に北消防署で防災セミナーが開かれ、いろいろ学びましたがその一つ。天ぷら火災について。
天ぷら火災とは、天ぷらを揚げているときにその場を離れたときに起きる。その間1分だそうです。ガスの火が引火するのではなく、油そのものが高温になって火を吹くのです。では火柱が立ったとき、どうしたらいいか。
水を掛けたり、乾いたタオルを被せるのは絶対に駄目。炎の立つ鍋に蓋をするのはいいが、これは相当な勇気が要る。何もなかったら水に濡らしたタオルを絞って被せるのは可。一番良いのは消化器を近くに置いておくこと。消火用のボールがあるが、これを放り投げると油が飛び散ってかえって危険。
私、教師をやっていたとき、生徒に夕方の長電話はいかんぞ、相手の家庭でもし天ぷらを揚げていたら大変なことになるからなと言い続けました。
○ 楠中のあいさつ運動
小学校の行事には何回か参加したが、中学は初めて。今までこの場で楠中の悪ガキのことを何回か取り上げたが、一度その様子を見てみようと勇んで参加した。朝7時50分頃からもうPTAと先生方は校門に並んで挨拶している。
私も背に楠学区と書いた黄色のジャンバーを着込んで仲間に入る。私たちの挨拶にほとんどの生徒は大きな声で「おはようございます」と返してくれる。なかなか良い。時間ぎりぎりにやって来る生徒は言葉を返す暇もなく走り込んでくる。昔を思い出す。
と、そこへ自転車に乗って来た生徒がいる。ちょっとやんちゃな感じの生徒だ。実は自転車登校は禁止なのだ。そこへ小柄な女性の先生が立ちふさがるが、すり抜けようとする。先生そのサドルをつかんで離さない。生徒、自転車を放り投げて校門に入ろうとする。その前に小柄な先生、堂々と立ちふさがって説教だ。大きな声こそ出さないが、一回りも大きい男子を前にして一歩も下がらない。見ていて大したもんだと感心した。
決まりは必ず守らせる。見て見ぬふりをしたり、曖昧にその場を繕ったりするのは絶対に良くない。教育のイロハだ。最近はあまりひどい生徒は見なくなったようだが、中学の先生は大変だ。