古庵の書斎 379 如意古庵
今週は月曜日から昨日まで毎日テニスをした。まだ少し肩の痛みはあってアンダーサーブしか打てませんが、あとは万全。暮れに受けた特定検診の結果も中性脂肪が少し高いだけであとは問題なし。毎日計る体年齢は大体61才。
20日、NHKの気の利いた判断でテニス全豪オープン、錦織×ナダル戦を観た。見応えのある良い試合ではあったが、やはり世界№1とはまだまた差があると感じた。しかし、ナダル以外の選手と対戦していたら8強には残っただろう。錦織選手は次に希望を持たせるプレーでしたね。私、1人でテレビを見ていて思わず手をたたいていました。
○ エジプトで連続爆破テロ
この25日でエジプト革命3周年である。3年前のこの日、私はカイロ空港に居た。その3日前にルクソール神殿、2日前はアブシンバル神殿を見学、「うわー、これがエジプトだー」と大感激、これを見ないで授業でエジプトの歴史を知ったかぶりして教えていた俺は一体何だったのかと思ったものだ。
ところが4日目、国内線でカイロ空港に降りてビックリ。そのまま空港内のロビーに閉じこめられた。一度は近くのホテルに入ったが、民衆が食糧を求めて何時ホテルを襲ってくるか知れないと1泊してまた空港に。外は戦車と装甲車だらけ。
とうとう、ピラミッドもスフインクスも見ないでほうほうの体でエジプトを脱出したのでした。しかし、この日から始まったエジプト革命はムバラク政権を倒し、隣国リビアに波及、イエメンでも権力を倒した。そして今、シリアでは泥沼の内戦が繰り広げられている。その初っぱなの出来事に出っくわしたことはそれはそれで貴重な体験だったか。
それにしても、エジプトの混迷といい、シリアの内乱の悲惨さといい、人間の知性とか理性はどうなってしまったんだろう。
○ 自治体職員の諸手当不正受給問題
このところ愛知県下の自治体職員の扶養手当、住宅手当、通勤手当等の不正受給がクローズアップされている。新聞は「不適正」と書いているが、「不正」の方が適切である。
ほとんどの人が忘れていたとか、届けが遅れたと言い逃れているが本当か。こんなこと全国の自治体でも調べたらわんさか出てくるのでは。私の勤めていた学校ではけっこう厳格で、そんなことかできる余地はありませんでした。
こういう問題の責任は、当の本人達もさることながらその上司である部長や課長達にもあるのだ。
長野県建設業厚生年金基金の24億円横領事件にも同じことが言える。横領した被疑者の責任ばかりでなく、その上司たちも厳罰に処しないと示しがつかない。一体彼等は何をしていたのか。こういう不正を起こさないための上司ではないか。
○ 父子DNA不一致騒動
この事件?、週刊誌と民放テレビでは大々的に取り上げているが、一般新聞やNHKテレビではまったく取り上げていない。極めて私的な出来事であり、マスメディアを使って大々的に報道するようなものではないということだろう。
それが大沢某氏の息子の問題から若貴兄弟に飛び火した。芸能界がいかに淫乱ぶりかを垣間見せる。
かって私たち法学生がよく議論したテーマに民法・親族法の「待婚期間」というのがある。ある夫婦が離婚した場合、男性は離婚が成立した翌る日にも再婚できるが、女性は半年間はできないというきまりである。その意味は、女性にこれがないとある一定期間に産まれた子の親がだれかわからなくなるというもの。これが法の下の平等を旨とする憲法に反するか否かである。
若い法学者や学生は待婚期間は不要というのが多数だったように思うが、現代のように事実婚が多くなってくるとさらに意味を持たなくなってくる。 ま、こんなことで大騒ぎしている日本は平和ということか。