レビュー：バイオハザード アンブレラクロニクルズ 【Wii】

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バイオハザード　アンブレラクロニクルズ　【Wii】

ゲームクリア：EASYでスタッフロール閲覧済み
要クリア時間：12時間程度。稼ぎも結構やっているので得意な人なら5時間くらいでできるかもしれない。
プレイ時間：15時間程度
楽しめた度：★★★
オススメ度：★

Wiiザッパー使用。
他のプレイ方法はやったことなし。

　　ゲームクリア
　　　　記事を書いた時点でゲームクリアをしているかしていないか
　　要クリア時間
　　　　クリアしている場合、要した時間
　　プレイ時間
　　　　記事を書いた時点でプレイした時間
　　楽しめた度
　　　　個人的に楽しめたかどうかを五段階評価で
　　オススメ度
　　　　独断と偏見で決めた、他人にオススメできる度合いを五段階評価で

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【ゲームについて】
ジャンル：ガンシューティング

バイオハザードシリーズの正当な続編と言って良い作品。
バイオハザード０、１、３をガンシューティングで再現し、さらにアンブレラの終焉を描くシナリオが追加されている。
ガンシューティングということで、ホラー的要素はかなり薄い。

Wiiザッパー対応。

公式サイト：http://www.capcom.co.jp/bio_uc/

【良かった点・楽しんだポイント】

ゲームの性質上ハンドガンの弾は無限であり、ハンドガンを使っている以上弾切れは無い。
また、そのハンドガンの威力はなかなか高く、敵の弱点をつくと発生する「クリティカル」を最も出しやすいため、ハンドガンのみのプレイもできる。

2人での協力プレイもでき、1人プレイより2人プレイ時のほうがやや優しくなる。

クリティカルを出した時は非常に快感。
連続で出せればもう気分はウハウハ。

完全なファーストパーソンビューになったため、プレイに集中できる。

既にクリアしたステージをもう一度プレイすることで稼ぎが可能なので、武器改造を施して難しい後半ステージに慣れ以外の方法で対処できる。

バイオハザード０～３のゲーム内でキーとなるファイルやストーリーハイライトが閲覧できるので、過去作品が未プレイでも今までの概要を知ることができる。

1ステージあたり5分～15分、長くて20分という尺でプレイできるので、社会人には非常にありがたい長さ。

【悪かった点・希望等】

なんといっても、文字が見づらい。
フォントは今までのバイオハザードフォントなのだが、なぜか縦に潰れており、非常に見づらい。目が疲れてくる。

ゲームプレイ中のセリフ字幕を読む余裕が無い。
先述の文字の見づらさもあって、文字に集中しないと読み取れない。さらに敵が次々と現れて目が離せない状況でセリフを発せられることが多いので、慣れたステージですらセリフの文字は見る余裕はない。
さらに悪いことに、攻略のヒントになっていることを言っていたりするので、プレイがシビア。

回復アイテムをストックできない。とにかくボケボケしていると折角のアイテムを取り逃すハメになるのでアイテムを拾いまくっていると、体力全快で回復アイテムを拾ってしまい、その後、敵の猛攻にあって大ダメージを受けてしまう・・・等といった事が日常茶飯事。
ちょっとそこらのシステムが不親切すぎる。

ボスにダメージが当たっているのかが分かりにくく、初プレイ時は慎重になりすぎて死ぬのが常になっていた。

「クリティカル」があるのは良いのだが、中盤からはゾンビを倒す時に常に狙う必要がある上、判定が非常にシビア。額の部分を狙わなければならないのだが、顔面や頭頂部にヒットしてしまった場合は顔が大きくのけぞるため、2発目以降はクリティカルを出すのは非常に困難。
大型ハイビジョンテレビでならそのくらいシビアな判定でも良いだろうが、ハイビジョン非対応のWiiであの判定はシビアすぎる。

敵の登場から0.5秒くらいで「クリティカル」を出さないとダメージを食らってしまうようなケースが何度もあり、正直無理。

バイオハザード4WiiEdition同様、ワイド画面オンリーであり、古いテレビを使っている場合は上下にデッドスペースが発生する。
繰り返すがWiiはハイビジョン非対応なのでその仕様は無意味だと思う。

武器切り替えがCボタンを押すごとに順に入れ替わるシステムなので、切り替えに手間取っている間にダメージを受けてしまうこともしばしば。どうせオートスクロールで殆ど視点を動かせないのだから、ヌンチャクのコントロールスティックで武器をクイック選択できるようにしたほうが良かった。

武器にいろいろな種類があるが、いまいち差別化がはかれていない。ショットガン3種類、マシンガン3種類、他もろもろあるが、結局は弾の管理が別ってだけで違いが良く分からない。先述の武器切り替えの難解さも相まって、武器に関してはストレスであった。

ファイルアーカイブを収集する際、事前に場所を知っていないととても入手不可能だったり、知っていても回収が困難な場所にあることが殆どなので、プレイが非常にストレスだった。自然にアーカイブが手に入ったほうがストレスが無い分、結果的にプレイ時間が伸びると思う。

バイオハザード4で不評だった、イベント中のアクションコマンドが今回も取り入れられている点はいただけない。はっきりいってただのストレスなのでやめてほしい。

ゾンビにつかまれた時にノーダメージで回避できる上に大ダメージを返せる「カウンター」の存在は良いのだが、カウンターのモーションが長く、カウンターをヒットさせた敵以外は動かないどころか近づいてくることも多々あり、カウンターをしたものの他の敵からたこ殴り・・・なんてこともざらにある。
バイオハザード4の「キック」のように、敵の周囲を大いに巻き込んでふっ飛ばしてもバランスは崩れなかったと思う。

ファイルアーカイブや無限弾の条件等、やりこみ要素を盛り込んだつもりだろうが、ただのストレスである。
製作者が盛り込んだやりこみ要素はただの「やりこまされ要素」でしかないので、そこのところをよく理解して作成してほしい。（これはバイオハザードに限ったことではないが）

【総評】

ガンシューティングゲームとしては悪くない出来ではある。

しかし、テストプレイ時に気づくであろう問題点（武器切り替え、文字の見づらさ）がそのまま放置されているために心から楽しむことができなかった。
また、ハンドガン以外の弾数制限のある武器の残り弾数は全ミッション共通なので、あるミッションで弾を使いまくってしまった場合は次のミッションに響いてしまう。一応稼ぎは可能であるが、ゲームのテンポが非常に悪くなってしまうため、いっその事持ち込む武器の弾数はリセットしたほうが良いと感じた。

クリティカルのシビアさと弾薬管理の面倒さから、難易度イージーでもかなりの難易度である。まあ難易度が高いのは別に良いのだが、稼ぎによる救済も手間の割にそれほど効果がなく、どんなに練習しても無理な人には無理という敷居の高さがある。
元々稼ぎが可能なのはそういう人たちの救済のためだと思うのだが、最も重要かつ効果的な武器改造の「弾薬無限」は難易度ハードで全てのステージにてランクSをたたき出さねばならない。そもそもランクSが出せる人に無限弾が必要かと考えると甚だ疑問である。この点、製作者は一体何を考えていたのだろうか？

1ステージが5～15分程度の短いステージに小分けになっているのは嬉しいのだが、アイテムの取り損ねがあるとその5分～15分の尺のステージを最初から最後までやり続けなければならない。従来のバイオハザードと違ってゆっくり探索して探し出すゲームではないので、システムはよく考えて作ってほしかった。

今回のレビューは非常に辛辣な内容であるが、ソフト単体版でも価格が7000円を超えてしまう高額ソフトであることを考えると当然であろう。
ここまで高額な価格設定をしたからには、それなりに楽しませる義務があると思うのだが、システムが不親切すぎてどうにもならない。

難易度はこのくらいでも問題ないが、不親切すぎるシステムが難易度を凄まじく上げてしまっている点が残念でならない。



ゲームとしては非常に面白くなる可能性を秘めたゲームである。が、高額すぎる価格設定、不親切すぎるシステム、やりこまされ要素のウザさ、初心者救済措置の無さのため、オススメ度は★1個とした。
つまり、オススメできない。
Wiiザッパーを持っていて、2000円くらいで買えるならまあやってもいいかも。

そんな程度です。