私が使っている編集ソフトPowerDirectorの最新版、「PowerDirector10」がリリースされたようです。
ダウンロード販売は既に始まっており、パッケージ版は28日にリリースされる模様。
目だった新機能としては、
「3D動画の編集機能」
「ニコニコ動画へのダイレクトアップロード」
があるようです。
以前の記事でも書いたことがあるけど、私はPowerDirector9を使って編集しています。
PDは使いやすく便利な機能が揃っている非常に優れた編集ソフトでして、ムービーメーカーがLiveムービーメーカーにダウングレードしてしまった今、もはやこれ無しでは編集できないくらいです。
フリーの編集ソフトにも色々便利なものが出ているけど超分かりにくい。商用ソフトは流石に抜かりなしって感じです。
で、ついにPDの最新版のVer.10がリリースされた模様です。
公式サイトはこちら。
http://jp.cyberlink.com/products/powerdirector/overview_ja_JP.html
早速体験版を使ってみたのでレポート。
インストール
体験版のインストール時にグーグルクロームのインストールを行うかどうかの選択肢が出た。
Youtubeとの連携を実現しようとした際に「これのインストールを促せ」と言われたんだろうねぇ。
いらないのでチェックを外す。
起動時
アイコンをダブルクリックしてPD10を起動。
まずは小窓が開き、どのような編集を行いたいかを選択できるようだ。
フル機能エディター、イージーエディター、スライドショークリエーターから選択できる。
PD9まではマジックツールとかの存在感がイマイチ分からなかったので、これは良い変更と言える。
縦横比の選択とか、初心者が躓きそうな点を分かりやすく聞いているのもポイント高し。
超が付くような初心者は編集画面を見るだけで脱落しそうだし・・・
で、今回はスタンダードな編集画面（フル機能エディター）を起動。
PD10起動
ざっと見たところ、インターフェースには大きな変更は無い模様。
全く抵抗無く移行できるっぽい。
（っていうかパッと見た目では違いに気づかないくらい）
プレビューの画質が悪いのは未設定だから。設定すれば高画質プレビューをすることもできる
PD9の画面は●コレ
特に目を引く点といえば、
タイムラインに追加された動画ファイルにサムネイルが連続して表示される
ようになった点だ。
便利と言えば便利だが、プレビューを作る為にマシンパワーを割くため、邪魔といえば邪魔な機能。
これについては邪魔ならばオプションでOFFにできる。
マシンスペックに多少の不安があっても大丈夫だ。
「シーンの再構成用にビデオクリップの連続サムネイルを有効にする」
のチェックを外せば従来と同じ表示になる。
それ以上に便利そうな機能を発見した。
タイムライン上のクリップ（動画の編集単位と考えればOK）を右クリックした時のメニューに
「削除して間隔はそのままにする」
という項目が追加された。
今まではクリップを削除すると自動で詰めてしまっていたのだが、詰めるか詰めないかを選択できるのだ。
シーンの削除による動画時間や微妙なズレは編集時の大きなストレスとなっていたのだが、「詰めない削除」によってそのストレスは大きく軽減できることが予想できる。
こういうクリップを削除しても
詰めずに位置を保持できる
11月4日追記：
2011年6月10日にリリースされたパッチにより、PowerDirector9にも同様の機能（削除して間隔はそのままにする）が追加されました。
他にも、タイムライン上のオブジェクト名に
「黒縁が追加されて見やすくなっている点」
も地味ながら見逃せない。
ツール類
個人的に重要なタイトルツール（字幕入れてるやつ）やトランジションツール（画面切り替え時）について。
タイトルツールの使い勝手もメイン画面同様ほとんど一緒。
ってか元々かなり洗練されていたので変える必要は無いようだ。
シムズで使った字幕もインポートされていた
PD9で作った自作ものは自動でインポートされている点が実に嬉しい。わざわざ自作するくらいだから頻繁に使うものだしね。でも「お気に入りのツール」はインポートされていない。まあこれは自分で追加していけば良い。
また、コンテンツパックで追加したものについてもインポートされていない。
これは体験版だからなのか他の事情があるのかは不明。
3D
恐らくこれがPD10の目玉商品と思われる機能。
あらゆる編集項目で3Dに対応しており、字幕はもちろん、ビデオ切り替え効果も3D表現で実現できるようだ。
・・・でも私の環境ではそれを収録する環境も見る環境も無い。
私には全く必要の無い機能であった。
ニコニコ動画への直接アップロード
日本国内向けとしては最大の売りであろう機能。
プロファイルは「一般ユーザー向け」と「プレミアムユーザー向け」にそれぞれ複数ある。
恐らくそれなりに最適な設定で出力できるのであろう。
でも私はニコニコにアップロードはしていないので使わないだろう。
動作速度
「さらに速くなった」
と宣伝されているが、うちのPCでは逆に遅くなった。
機能が増えた分、処理が重くなっているのだろう。
普通のカット＆字幕編集だけならPD9のほうが軽い。
64ビットサポートが行われたPD9では編集作業そのものが大幅にパワーアップしたのだが、PD10では「3D動画作成に対応」というのがメインであるようで、基本的な編集においては大きな変化は無かったように感じた。
しかしながら、9から10になって劣化したと感じるような点は殆ど無く、純粋に機能が増強されたと言って良い。
追加や修正された機能が気に入らない場合はオプションでOFFにすることができるので心配無いのだ。
「バージョンアップでさらに使いにくくなる」というのはマイクロソフトの製品に頻繁に見られる現象であるが、これはひとえに「設定させない、設定できない」という傲慢な設計から来るストレスである。その点、PDの進化っぷりは非常に理想的なものであり、「ここがこうだったらいいのに」という機能が従来の機能の邪魔をせずに実装されている。「この機能は良いけど、こっちの機能は前のバージョンのほうが良かった・・・」なんてことは、PD7からPD9にした際も、PD10の体験版を触った際も、全く無かった。
売りである3D動画の編集についてはノータッチのレビューであるけれど、3D編集をしない人間としてはPowerDirectorは素直に進化したと感じた。
現在ではニコニコ動画にアップロードすると2000円キャッシュバックというキャンペーンも行われているようなので、動画編集ソフトの導入を考えている人はPD10の体験版に触れてみてはどうだろうか？
体験版はこのページの一番下に体験版ダウンロードの項目があります。
おまけ
イージーエディターについて（マジックツール）
これはPDシリーズ全体の特徴であるっぽい機能で、簡単操作でビデオ編集ができるツール。
5ステップくらいのウィザードで設定するだけで自動でビデオ編集を行ってくれるというもの。
自動生成されたプロジェクトをPDフルエディタで再編集することも可能。
素材となる動画を読み込んで
スタイル（テンプレート）を選択
スタイルはDirectorZoneというコミュニティサイトから無料でダウンロードできる
BGMの追加と動画の尺の設定を行う
BGMの尺に合わせて編集という項目もある
しばらく処理を行った後、プレビューで確認
開始タイトルと終了タイトルを設定可能
そのまま出力するかPDでさらに編集するかを選択して完了
どんなものが出来上がるかのサンプルを作ってみました。
でもPD10の体験版で作るとロゴが入ってしまうんでPD9で作ってます。
もちろんブログ限定の公開設定です。
マジックツールのサンプル
LOVE ALBUMってｗｗｗｗ
http://www.youtube.com/watch?v=mIyAmdnBVTk
ダウンロード販売は既に始まっており、パッケージ版は28日にリリースされる模様。
目だった新機能としては、
「3D動画の編集機能」
「ニコニコ動画へのダイレクトアップロード」
があるようです。
以前の記事でも書いたことがあるけど、私はPowerDirector9を使って編集しています。
PDは使いやすく便利な機能が揃っている非常に優れた編集ソフトでして、ムービーメーカーがLiveムービーメーカーにダウングレードしてしまった今、もはやこれ無しでは編集できないくらいです。
フリーの編集ソフトにも色々便利なものが出ているけど超分かりにくい。商用ソフトは流石に抜かりなしって感じです。
で、ついにPDの最新版のVer.10がリリースされた模様です。
公式サイトはこちら。
http://jp.cyberlink.com/products/powerdirector/overview_ja_JP.html
早速体験版を使ってみたのでレポート。
インストール
体験版のインストール時にグーグルクロームのインストールを行うかどうかの選択肢が出た。
Youtubeとの連携を実現しようとした際に「これのインストールを促せ」と言われたんだろうねぇ。
いらないのでチェックを外す。
起動時
アイコンをダブルクリックしてPD10を起動。
まずは小窓が開き、どのような編集を行いたいかを選択できるようだ。
フル機能エディター、イージーエディター、スライドショークリエーターから選択できる。
PD9まではマジックツールとかの存在感がイマイチ分からなかったので、これは良い変更と言える。
縦横比の選択とか、初心者が躓きそうな点を分かりやすく聞いているのもポイント高し。
超が付くような初心者は編集画面を見るだけで脱落しそうだし・・・
で、今回はスタンダードな編集画面（フル機能エディター）を起動。
PD10起動
ざっと見たところ、インターフェースには大きな変更は無い模様。
全く抵抗無く移行できるっぽい。
（っていうかパッと見た目では違いに気づかないくらい）
プレビューの画質が悪いのは未設定だから。設定すれば高画質プレビューをすることもできる
PD9の画面は●コレ
特に目を引く点といえば、
タイムラインに追加された動画ファイルにサムネイルが連続して表示される
ようになった点だ。
便利と言えば便利だが、プレビューを作る為にマシンパワーを割くため、邪魔といえば邪魔な機能。
これについては邪魔ならばオプションでOFFにできる。
マシンスペックに多少の不安があっても大丈夫だ。
「シーンの再構成用にビデオクリップの連続サムネイルを有効にする」
のチェックを外せば従来と同じ表示になる。
それ以上に便利そうな機能を発見した。
タイムライン上のクリップ（動画の編集単位と考えればOK）を右クリックした時のメニューに
「削除して間隔はそのままにする」
という項目が追加された。
今まではクリップを削除すると自動で詰めてしまっていたのだが、詰めるか詰めないかを選択できるのだ。
シーンの削除による動画時間や微妙なズレは編集時の大きなストレスとなっていたのだが、「詰めない削除」によってそのストレスは大きく軽減できることが予想できる。
こういうクリップを削除しても
詰めずに位置を保持できる
11月4日追記：
2011年6月10日にリリースされたパッチにより、PowerDirector9にも同様の機能（削除して間隔はそのままにする）が追加されました。
他にも、タイムライン上のオブジェクト名に
「黒縁が追加されて見やすくなっている点」
も地味ながら見逃せない。
ツール類
個人的に重要なタイトルツール（字幕入れてるやつ）やトランジションツール（画面切り替え時）について。
タイトルツールの使い勝手もメイン画面同様ほとんど一緒。
ってか元々かなり洗練されていたので変える必要は無いようだ。
シムズで使った字幕もインポートされていた
PD9で作った自作ものは自動でインポートされている点が実に嬉しい。わざわざ自作するくらいだから頻繁に使うものだしね。でも「お気に入りのツール」はインポートされていない。まあこれは自分で追加していけば良い。
また、コンテンツパックで追加したものについてもインポートされていない。
これは体験版だからなのか他の事情があるのかは不明。
3D
恐らくこれがPD10の目玉商品と思われる機能。
あらゆる編集項目で3Dに対応しており、字幕はもちろん、ビデオ切り替え効果も3D表現で実現できるようだ。
・・・でも私の環境ではそれを収録する環境も見る環境も無い。
私には全く必要の無い機能であった。
ニコニコ動画への直接アップロード
日本国内向けとしては最大の売りであろう機能。
プロファイルは「一般ユーザー向け」と「プレミアムユーザー向け」にそれぞれ複数ある。
恐らくそれなりに最適な設定で出力できるのであろう。
でも私はニコニコにアップロードはしていないので使わないだろう。
動作速度
「さらに速くなった」
と宣伝されているが、うちのPCでは逆に遅くなった。
機能が増えた分、処理が重くなっているのだろう。
普通のカット＆字幕編集だけならPD9のほうが軽い。
64ビットサポートが行われたPD9では編集作業そのものが大幅にパワーアップしたのだが、PD10では「3D動画作成に対応」というのがメインであるようで、基本的な編集においては大きな変化は無かったように感じた。
しかしながら、9から10になって劣化したと感じるような点は殆ど無く、純粋に機能が増強されたと言って良い。
追加や修正された機能が気に入らない場合はオプションでOFFにすることができるので心配無いのだ。
「バージョンアップでさらに使いにくくなる」というのはマイクロソフトの製品に頻繁に見られる現象であるが、これはひとえに「設定させない、設定できない」という傲慢な設計から来るストレスである。その点、PDの進化っぷりは非常に理想的なものであり、「ここがこうだったらいいのに」という機能が従来の機能の邪魔をせずに実装されている。「この機能は良いけど、こっちの機能は前のバージョンのほうが良かった・・・」なんてことは、PD7からPD9にした際も、PD10の体験版を触った際も、全く無かった。
売りである3D動画の編集についてはノータッチのレビューであるけれど、3D編集をしない人間としてはPowerDirectorは素直に進化したと感じた。
現在ではニコニコ動画にアップロードすると2000円キャッシュバックというキャンペーンも行われているようなので、動画編集ソフトの導入を考えている人はPD10の体験版に触れてみてはどうだろうか？
体験版はこのページの一番下に体験版ダウンロードの項目があります。
おまけ
イージーエディターについて（マジックツール）
これはPDシリーズ全体の特徴であるっぽい機能で、簡単操作でビデオ編集ができるツール。
5ステップくらいのウィザードで設定するだけで自動でビデオ編集を行ってくれるというもの。
自動生成されたプロジェクトをPDフルエディタで再編集することも可能。
素材となる動画を読み込んで
スタイル（テンプレート）を選択
スタイルはDirectorZoneというコミュニティサイトから無料でダウンロードできる
BGMの追加と動画の尺の設定を行う
BGMの尺に合わせて編集という項目もある
しばらく処理を行った後、プレビューで確認
開始タイトルと終了タイトルを設定可能
そのまま出力するかPDでさらに編集するかを選択して完了
どんなものが出来上がるかのサンプルを作ってみました。
でもPD10の体験版で作るとロゴが入ってしまうんでPD9で作ってます。
もちろんブログ限定の公開設定です。
LOVE ALBUMってｗｗｗｗ
http://www.youtube.com/watch?v=mIyAmdnBVTk
体験版でもけっこう中身は濃いですね。
いつもたいしたコメントできてなく申し訳ありませんが、これからも編集頑張ってください。
新しい技術も次々と出てきますし、この手のソフトウェアで高品質を目指すなら、永遠にアップグレードしつづける必要があるでしょう。
それにきちんとついてくるPDは結構凄いと思うわけですよ。
それも「今までできたことは従来通りできる」を維持しつつアップグレード。
＞体験版＠中身は濃い
製品版でできることは一通りできるんじゃなかろうかと。
便利すぎるためか30日の使用期限があったりします。
説明文を読んでるだけでもすごくおもしろかったです。
３D機能ですか・・・個人的に３Dは「酔う・目が疲れる」というイメージがあります。
ゲーム店で３DSの画面見てたら結構目が疲れましたし。
最後のマジックツールの編集は全部ソフトがやったんですか？
だったらすごく便利な機能ですね！
動画の歌がなんだかすごく気に入りました。
いい曲ですね^^
「LOVE ALBUMってｗｗｗｗ」ですが、yukiさんが「ｗｗ」を使っているところを初めて見ました。
だからどうだと言うことはないんですけどね。
つたないレビューですが、読んでくだすってありがとうございます。
編集ソフトって敷居が高く感じられている気がしたので、実際に触った順番で実況のようにレビューしてみました。
ちょっぴりWiz日記を書いていたころを思い出しました。
＞3D
私も「目が疲れる」っていう印象ばっかりです。
特に3DSのようなメガネを使わないタイプは超疲れますね。
本の立体視みたいな感じで疲れます。
＞マジックツール
全部ソフトがやってくれました。
多分全部で10回くらいしかクリックしてません。
音楽の尺に合わせてくれるのはめちゃくちゃ良い機能です。
＞ｗｗｗ
確かに意図的にあんまし使わないようにしています。
「ｗｗｗ」でブログ内検索してみたら3件しかヒットしませんでした。
そんなに使ってなかったか・・・
ノリ的に使ったほうが良いかなと思った場合はそれなりに使ってるつもりでしたが、そんなことはなかったぜ。
（ちなみに起動時、PD7；少年→PD9；おねぇさん→という人の顔から、ついに昆虫の喋々に変化してましたね
しかし。10回ほどがんばりましたが駄目でした。今のPC環境で改めて買うとしたら、PD9特別優待版みたいなのをamazonか何かで狙うしかなさそうです。
マジックツールは、結婚式ムービーとか思い出系ムービーにすごく使えそうな雰囲気ですよね。しかしアリスのすごくカッコ良かったです。プレイの思い出が意図しない方向性でかっこよく演出される感じがよいです～。使ったことないですが使いようによってはすっごく便利ですね。
3D機能はどうなんでしょうね？この値段（1万円前後級）でその機能があるってところは凄いと思いましたが、L4Dのゾンビが３Ｄで襲って来たりできるんですかね。それもまた見てみたいと言う気もしつつ、見ているこっちの目が充血しまくりそうです
こんばんは。早速体験してみました。
うーん、起動画面が出た後落ちるなんて・・・
私の古いPCでPD9を起動した時みたいですな！
恐らくお察しの通りスペック不足と思われます。
どうあがいても絶望っすなぁ。
マジックツールはこれ以上のことはできないっぽいですが、普通のホームビデオとかには良い効果がありそうです。
3Dは3Dに対応したソースが無いといけないんで、ゲーム画面を3Dにはできないと思いますよ。
擬似的にすることはできるかもしれませんが・・・