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MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



Italiaで〝水〟と言うと1種類だけを意味しないはご存知だろうか。

旅行で一度でもいらしたことのある方なら、確実にご存知だとは思うのだが、意外と知らない人が多いと聞いた。こちらには、いわゆる炭酸水と普通の水がある。(炭酸水にもどうやら2種類あるそうだ。炭酸が薄いのとキツイものの2つである)。今日は、日本人には馴染みの薄い炭酸水にまつわる、若干〝ダーティー〟な水の話を報告したい。


こちらでは、レストランに行っても、〝お冷〟と言うものはない。


お金を払わないと水は出てこない。レストランに入りウェイターやウェイトレスが注文を取りに来る際に水を運んでくる、若しくはセルフサービスで水を飲むのは、日本では当たり前のことである。日本は普通に水道水が飲める水準にあるし、ここ最近何年かで流行っている備長炭で濾過すれば、更に美味しく飲める。しかし、こちらでは先ず水が運ばれることなどはあり得ない。全くあり得ない。。。これはヨーロッパ全域でそうであるし、アメリカでもそうである。


 *小生の出身地の名古屋の水道水はそれはもう美味しかった。クラブ活動のときゴクゴク飲んでいた覚えがある。(まぁ、小中学生だったこともある…)東京に引っ越してきてから、シャワーを浴びている時に余りにもカルキ臭かったことを覚えている。。東京でミネラルウォーターが売れる理由がよく分かる。。。


話を元に戻す。レストランに入って、フルコースなら兎も角(コースならワインから注文でしょうね。。)大概食事から注文する。その後、〝Da bere(飲み物は)?〟と聞かれる。何か飲み物が欲しければ、その時に注文する。逆に何も要らなければNoと言えばよい。注文もしていないのに、〝そう言えば水が出てこないな〟なんてこと、言ってはいけない。。(笑)注文しなければそもそも水は出されないのがこちらである...

日本のような水が欲しければその時に〝acqua minerale naturale(日本で言う普通の水)〟と言わないと、ただAcquaと言っただけでは〝普通の〟水は出てこない。〝 Naturale〟か〝Non gas〟と言わないと、炭酸水(Frizzante)が出てくることが普通である。こちらでは、何も言わなければ大概炭酸水が出てくると思った方が良い。


注文の後、通常500mlくらいのボトルが運ばれてくる。コップに冷たいお水、ではない
(笑)。


ここから先は、ミラノで知り合ったある日本人デザイナーの彼に聞いた話であるが、全くごもっともな話だったので引用させて頂く。


こちらの人は、炭酸水に慣れている。上述のとおり、確かにそう言う水が色々とあるわけだから飲むのも至極当然と言えば当然である。しかし、しかしである。炭酸水を飲む理由が他にあるとのことである。


どんな理由か?


こちらの人が、レストランで炭酸水を飲むのは、使用済みのボトルに水道水を入れられないためである、とのことだ。。。これは聞いた時結構衝撃的であったが、そう言う話がまかり通りそうな状況である。全然そう言うことしていても不思議ではない。つまり、炭酸水を注文すれば、水道水から炭酸水が出てくる訳ではないので、確実に綺麗な水が飲めると言うことである。


 *イタリアは好きだが、イタリア人、個人個人となると信用するに足りるか、結構微妙な人も多い。これは単なる言葉の問題ではなく、実際仕事は適当な場合が多い。小生を含め、クラスメートでも被害に遭っている人は結構多い。


いや、実際、ホントにわざとらしく、テーブルに水を運んでから栓を抜くウェイターがいる。つまり、これはそんな詰め替え?をしていないぞ、とパフォーマンスしているように見えることがあるのである。が、しかしその行動が余計に怪しい。。勿論、初めからキャップが空いている場合など要注意だ。と言っても、今の時点では何も言えない(イタリア語が喋れないと言うのはこれほど悲しいこととは…)


その彼からこの衝撃的な話を聞いてからと言うもの、チャイニーズに行けばお茶を、リストランテでも極力水を飲まないようにしているが、どうしてもコーラやらアイスティーはとても甘いために、水を注文するしかないことが多い。。(小生は酒は殆ど飲まない。。)

こちらの水は、石灰分が多いので日本人にはそのまま飲むとツライと思う。時に腹痛 を起こすこともある。小生も自宅でお茶を淹れることがあるが、水道水から沸かすと大概不味い…それに、白い石灰分が沈殿する...それがまたお茶の味を台無しにしている。。。


たかが水なのだが、水には充分ご注意を...


KEN@大学院の勉強ブースにて。。



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