ICUに在学当時、Statistics、つまり統計学はSSの学科のRequirements(卒業要件)の一つで、否が応でも履修せねばならなかった。
これがまぁ苦痛で。。。何しろ、板書している教授に対してフロアには100人程度の学生が居たが、本当にその中で理解している学生は1人程度。実際、とある時に板書している教授に対して、1人の学生が
「先生、右から◯番目の上から△番目の式、間違ってませんか?」
と質問。すると、既に横7-8mの黒板には文字がびっしり書き記されている中で、3分の1程をいきなり全部黒板消しで消し始める。。。もう何が正しくて、何が間違っているのか、分からないまま全てDictationのやり直し。。。それでも頑張って、統計の授業を取りましたけどね、卒業しなきゃいけないからね。その後、ItaliaのMilanoでMBAを取った時にもStatisticsの授業があり、この時はもうメッチャ真面目に勉強した。MBAの授業は全て英語でしたが、わざわざ日本から統計学の日本語の本を取り寄せて、全て理解してから、もう一度英語で勉強し直した。人生であれ程統計学を勉強したことはなかったし、心底統計学を勉強しておいて良かったと思ったことはなかった。何故ならその後の仕事で統計的なアプローチでDecision makingをすることが多々あり、数値に慣れていくことがとても役立ったからである。その点、ICUでの統計学の授業はあまり方法論的に良くなかったね。MBAの時の勉強の仕方は本当に役立ったけどね。これが学部とMBAの違いかな。
さて、先日、世田谷ものづくり学校に行ったのだが、目的は野球ブックフェアに行くことであった。
特にこれと言った書籍購入目的があった訳ではなかったのだが、出会ったのが「スポーツを10倍楽しむ統計学」であった。最初からもう何故こんな数式が成立するのか、その根拠の説明が何もないので、読むのにとても時間が掛かる。。。然し乍ら、面白いのは間違いない。一気に読んで、Reviewをする、と言うような本ではなく、この難しい内容を少しずつ読んでいくことにして、折を見て考えていくことにしようと思う。
因みに、野球ブックフェアで購入した時には、著者本人が書籍を販売していて、ご本人から買いました。こう言う地道な活動も必要なんですねぇ。