結論から言うと、大変見苦しくこれ以上ないくらいの醜態を晒しましたな、相撲協会は。
最初に若ノ鵬が逮捕されたのが8月18日。それから何日経ちましたかね。。その後出るわ、出るわ。。昨年2007年6月26日の時太山の暴行致死事件、7月25日の朝青龍のサッカー事件発覚、間垣親方の暴行、そして今回の一連のロシア大麻事件の北の湖元理事長の発言は振り返ると、マネージメント(リスクマネージメント)の観点からはあり得ないものばかりであった。これではえひめ丸事件で辞任した森元首相と同じかそれ以下の危機対応能力である。
そもそも政治家には何の資格も要らないが、相撲協会の理事にも何の資格も要らないのと同じである。勿論政治家は選挙で当選せねばならないし、相撲協会の理事になるためには年寄株持ってることが必要となるが(詳細な手続きは兎も角)それはイコールマネージメント能力があることとは懸け離れている。森元首相の場合には記者会見の時に総理の(あなたの)資質が問われているのですが?などと屈辱的な質問をされていたが、北の湖元理事長はそう言うことすら理解できない程のマネージメント力であった。
今回、露鵬、白露山がWADA(世界アンチ・ドーピング機関)協会が唯一認定している三菱化学メディエンスに依頼した検査が手続き的におかしいと主張している大嶽親方とその弁護士の発言をそのまま鵜呑みにしたのか、明らかに数値的なデータが痛み止めとは違っているし、副流煙ではなく直接吸引と言うデータが出ているのにその擁護発言をしている。そもそもデータの信用性がないと言うのであれば、出てきた結果が手続き的におかしいといちゃもんを付けた三菱化学メディエンスに何故相撲協会は検査を依頼したのか、矛盾以外何ものでもない。信用しないと言うのであれば他に最初から出せば良い。日本ではそこ以外に出すとWADAの認定機関ではない、と言うのであろうが。最早若ノ鵬が逮捕され、それ以外の力士には薬物使用はないとアリバイ作りをしたかっただけなのに、次々と陽性反応。普通リスクマネージメントを勘案するのであれば、仮に出てきたらどう対処するか検査に出す前にシミュレーションするだろう。
その後の一連の北の湖の発言は最早一貫性のカケラもなく、むしろ滑稽。
同情の余地すらないとは言わない。何故なら北の湖は単に元力士と言うだけの話。多少強くて横綱になったが、横綱であることとマネージメント能力があることはまーーーーーーったく関連性はない。あるなら何か提示して欲しい。日本相撲協会など財団法人であり正直中で誰が理事長になろうとも誰も知ったことではない。余り知られていないが、日本相撲協会に所属する親方が直接経営する部屋制度は日本相撲協会とは無関係。こう言うネジレた関係性が、北の湖の発言のように処分は部屋で等と言う無責任極まりない、一般の感覚では到底理解できない発言を生むのである。
野球界で言えば、名選手必ずしも名監督ならず、と言うことがあるが、そもそも名選手が名監督になる理由など何もない。選手と監督とは別もののCapabilityでしょう?!それと同様に、歴代の日本相撲協会の理事長は初代と8代時津風を除いて全て横綱。何か意味があるのか。それ程日本相撲協会のトップに立ちたいのか?!
これ以上醜態晒すのならば、文科省も(こちらも問題官庁だが…)もっとしっかり指導しなよ。。
| Trackback ( 0 )
|